➊鎮魂祭とは…
鎮魂祭(ちんこんさい,みたましずめのまつり)とは、宮中で,新嘗祭(にいなめさい)の前日(11/22)に天皇・中宮(皇后)の鎮魂を行い,寿命の長久を祈る神秘的で呪術的な儀式です。
「たましずめのまつり」「たまふりのまつり」とも言われています。
天皇に対して行う場合には『みたましずめ』『みたまふり』と言います。
身体から遊離した魂を体内に鎮めることを『たましずめ』,体内で静止した魂を振り起こして活動させようとする作用を『たまふり』と言い,2要素が見られますが,古くはシャマニズム的色彩の濃い後者が主流を占めました。
天の岩屋戸神話における天鈿女(あめのうずめ)命の故事にも,それが反映しています。
宮中三殿に近い綾綺殿(りょうきでん)で行われます。
一般的ではないですが、宮中と同日に行われている石上神宮や彌彦神社(年2回)や物部神社(11/24大田市)等,各地の神社でも行われる例もあります。
➋鎮魂祭の歴史は…
①かつては
⑴新嘗祭の前日の旧暦11月の2度目の寅の日(2021年12月20日,冬至の2日前)の申の刻(15時~17時)に,
⑵宮内省正庁において,
⑶神祇官八神殿の神々と大直日神の神座を設けて,
行われていました。
②平安時代末期以降は廃絶した宮内省の跡地に幄舎を張り,内侍らの牛車を並べて行われました(「江家次第」「薩戒記」等)。
その様子は『年中行事絵巻』模本残欠の「宮内省鎮魂祭」図に見られます。
③戦国時代に中断し,
④に白川伯家邸において再興した後,
変遷があって,
➄太陽暦導入(1872年)後の明治22(1889)年以後は…宮中の綾綺殿で,11月22日に行われています。
❸この宮廷祭祀(さいし)の特徴は…
①御巫(みかんなぎ)・猿女(さるめ)と呼ばれる神祇官に所属する巫女(みこ)が,神祇伯に率いられて行事に参加し,神事行為を行うということです。
⑴起源は,日本神話の天照大神の岩戸隠れの場面で,天鈿女命が槽に乗って踊り,魂をゆすり動かした伝承に基づく「わざおぎ(俳優)」や歌舞によるとされます。
(日本神話…アマテラスは,天界高天原(たかまがはら)の統治を命じられ,天に昇りますが,弟神スサノオの乱暴を怒って,天の岩屋戸にこもると世は暗闇となり,出てくると光が溢れれました。)
⑵『古語拾遺』に「凡(およ)そ鎮魂の儀は、天鈿女命の遺跡(あと)なり」とあり,神楽も天鈿女命の子孫と称する猿女が御巫となって司り,彼女らによって神饌の炊飯や神楽舞,宇気槽撞き等が行われます。
②鎮魂の儀は…
⑴同日の夕刻,神座の前に天皇の御衣の箱を安置し,「鎮魂歌」が琴や笛にあわせて歌われ,御巫・猿女らが『神楽舞』をします。
(鎮魂祭の神楽歌は『年中行事秘抄』などに載せられています。)
⑵次に…『宇気槽の儀』が行われます。
宇気槽(うきふね,うけふね,誓槽)と呼ばれる箱を伏せ,その上に御巫(女官)が乗って立ち,琴の音に合わせて,桙(ほこ)で宇気槽の底を10回撞(つ)く「宇気槽の儀」が行われます。
一撞きごとに神祇伯が玉の緒と呼ぶ木綿(ゆう)の糸を結ぶ所作を十回繰り返します。
(結ぶのは魂の遊離,すなわち,死を防ぐためで,「たまよばい」ですが,同時に,魂に活力をつける「みたまふり」でもあります。)
かつてこの儀は,天鈿女命の後裔である猿女君の女性が行っており,「猿女の鎮魂」とも呼ばれていました。
神祇伯の結んだ御玉緒の糸は,斎瓮(いわいべ)に収めて,神祇官斎院の斎戸(いわいど)の神殿(祝部殿・斎部殿)に収められ,毎年12月にそこで祭りがありました。
⑶同時に,女蔵人が御衣の箱を開いて,天皇の衣を左右に10回振る『魂振の儀』が行われます。
これは饒速日命が天津神より下された十種の神宝を用いた呪法に由来するとされています。
『先代旧事本紀』には、饒速日命の子の宇摩志麻治命が十種の神宝を使って,神武天皇の心身の安鎮を祈ったとの記述があり,「所謂(いはゆる)御鎮魂祭は此よりして始(おこ)れり」としています。
➍この祭祀の…
①祭神は…天皇を守護する神祇官(じんぎかん)八神殿(はっしんでん)の神々と大直日神(おおなおびのかみ)…『延喜式(えんぎしき)』四時祭(しじさい)
②起源は…『旧事本紀』によると,神武天皇の時に,物部氏の祖:宇麻志麻治命(ウマシマジノミコト)が十種の神宝を用いて始められたと言われています。
③史料上の初見は…『日本書紀』天武天皇14(685)年11月24日条で,『古語拾遺』ではこの行事の起源を「天照大神の天岩戸隠れ」と「天鈿女命の神話」に求めていますが,これを否定する説もあります。
④意義は…翌日(11/23)の新嘗祭(または大嘗祭)という重大な祭事に臨む天皇の魂を体内に安鎮させ,魂を強化することです。
天皇の魂を霊界におもむかせ,そこで得てきた霊力をもって病める肉体や魂の治癒をはかろうとするものです。
この日は太陽の活力が最も弱くなる冬至の時期であり,太陽神:天照大神の子孫であるとされる天皇の魂の活力を高めるために行われた儀式と考えられます。
尚,第二次世界大戦以後は皇后や皇太子夫妻に対しても行われています。
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