7月19日(月)は【夏土用入りの日】で、
8月6日(金)の[夏土用明けの日]迄の
19日間が【夏土用の期間】です。
私達の祖先は、木・山・岩・河・水・土・火など自然界に当たり前に存在するものの中に、目には見えないけれど,尊いものを見出してきました。(神様は自然の中にいるのです。)
そして,尊い何かが宿るとして,自然を祈りの対象としてきました。
神様や自然を正しく畏れ、尊び,敬い,吉凶を気にしながら,生活をしていました。
「土用は季節の変わり目なので,精神的にも身体的にも不安定になり,体調を崩しやすいので注意しましょう」という昔からの生活の知恵です。
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いつの土用もそれぞれしんどいものですが,春夏秋冬,4土用の中でも,一番キツイ&注意が必要なのは「冬土用」です。
☆しんどさの順…【冬(「水」の気)土用】→土剋水>【春(「木」の気)土用】→木剋土>【夏(「火」の気)土用】→火生土>【秋(「金」の気)土用】→土生金になります。
これは,土用の間はもちろん「土」の気と,各シーズンの持つ五行との関係を見れば一目瞭然です。
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夏(火気)土用…7月19日(土用の入り:太陽黄径117度)~8月6日(「立秋」8月7日:135度)の前の日迄の約18日間…
丑の日:7月28日(水)
夏は心臓に注意しましょう♪,
心臓が強くない人は,暑気あたりに充分注意を払いましょう♪
炎天下の激しい運動で一番負担がかかるのは,元々一番エネルギーを消費する心臓です。
また、夏風邪が心臓にきやすいのは意外に気づきにくいので、夏風邪が長引くという方は、循環器系を疑ってみましょう。
熱中症,夏バテにも注意しましょう♪,
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成功したり,運氣向上を向上させる(=宇宙の流れに乗る)為には,「時と所を得ることが重要」です。
土用というのは【時】のことで,土を動かす,新規事業等は【大きな変化】のことです。
土用の期間中は風のせいか,妙にソワソワし,動きたくなる期間ですが,【土の神様】が地上・地中に出てこられ,支配しますので,「土用はどんより」と言われるように,動くべき時ではなく,こもる時期で、おとなしく過ごして,自分の内面を深めていく等,上手に過ごせば,とても快適な時間ですし,次の季節でかなり成長させて頂ける,とてもお得な良い期間です♪
土用期間中は,「負担が大きい季節の変わり目」の(=【大きな変化】の時期)なので,「土を動かすこと」や「新規事業」等の【大きな変化】を平気でするような人は運氣は下がります。
それは,足腰を冷やしたり,過度な疲労で,体調を崩しやすくなるからです。
なので,成功や開運の(=宇宙の流れに乗る)為にも,期間中は土を動かすことや旅行や新しい事をスタートすることなどの大きな変化はやめ,次の季節に備え,あれこれ動かず,家の中や心の中のこと等,足元の強化をし,動かない事で運気を蓄えていきましょう♪
それでお奨めなのが,家と心の中の掃除(浄化)や整理整頓等で,土台だけは触れずに,家や心の環境を変えたり,季節にあった模様替えをしたりすることです。
また,土用期間中は,季節の変わり目で,体調も崩しやすい時で,五黄土星の影響により,厄が溜まりやすい時期なので、
・サウナ,薬草風呂,半身浴,プチ断食,瞑想,ヒーリング等で心身を浄化しましょう♪
・ゆっくり休みましょう♪
・消化のいいものを食べましょう♪
・心と身体の健康管理に気を付けるようにしましょう♪
・「次の季節(=春)にどんな自分でいたいか?」をイメージし,今後の予定を立てていきましょう♪
★そこら辺の変な【開運法】より,上記のように,日本古来の【土用を丁寧に過ごす方が、ずっと開運します】!
【1】土用…
土旺用事(どおうようじ)の略で,土の気が最も盛んになることを指します。
中国の五行思想に由来し暦では【雑節】です。(雑節…季節の移り変りをつかむために設けられた特別な暦日のことで,節分,彼岸,八十八夜などもこれに当てはまります。)
土用というと夏を思い浮かべる方も多いと思いますが,土用は各季節にあり,四季の中間の「季節の変わり目」の「土の気」が「土用」です。
❶陰陽五行説では…
【春・夏・秋・冬】をそれぞれ【木気・火気・金気・水気】としましたが,そのままでは季節が変わる際に性質の異なる気が接し,ギャップが生じる事になり,例えば,うららかな春からいきなり灼熱の夏になると,自然界のあらゆるものにショックを与えてしまいますので,現実のスムーズな移行には,それぞれの強い気を和らげるクッションのようにバッファ的に働き,現在から次の季節の気へと変容させる期間があり,ここで土気が活発に働いているとみたのが,【土用(土の働き)】です。
この期間は,1年を【五行】の【5等分】し,さらに土を四季に配分する為,4等分した長さとし,四立(立春,立夏,立秋,立冬)の前の18日(又は19日)間をあてはめ,その期間を「土用」「土旺用事」と言います。
☆①【五行の性質】では…
⑴【春:木気】は…草木が芽吹く,植物のような【発育伸長する勢いある傾向】
⑵【夏:火気】は…日差しが強くて暑い,【勢いが頂点に達し,燃え盛る性質】
⑶【秋:金気】は…空気が澄んでいる,【熱や勢いが衰え,凝縮・固化しつつある状態】
⑷【冬:水気】は…水のように暗く,冷たい,【凝縮しきってエネルギーを秘めつつ静的に留まった状態】
であり,これらは四季,太陽,植物等の周期変化の観察から象徴化されました。
⑸【土気】は…土壌におくと,種が発芽することの観察から,大きな変化を促し,保護する働きと場所の象徴です。
②四季それぞれの【神様】は…
⑴【春は青龍神で東】を⑵【夏は朱雀神で南】を⑶【秋は白虎神で西】を⑷【冬は玄武神で北】を,それぞれ司っているといわれ,⑸【土用の神様は土公神】です。
③四季それぞれの【色】も決まっていて…
【春・夏・秋・冬は…それぞれ青・赤・白・黒色】で、【土用は黄色】とされています。相撲の黄色い土俵の上に、青赤白黒の房が下がっていますが,あれは四季と方角を司る神様の色です。
画像はこちらからお借り致しました。
※【陰陽五行説】は中国の春秋戦国時代の思想で,日本には暦法と共に5~6世紀頃伝わりましたが,自然界のあらゆるものを陰と陽に分け,それをさらに五行の要素(木・火・土・金・水)で分け,それらが巡っていくことで,すべてのものが生まれ成長し,自然界は成り立っているという考え方です。
❷そもそも「土用」とは…
【季節の変わり目】にあたり,次の季節へ移る前(季節の変わり目の)調整期間なので,【体調を崩しやすい時期】でもあります。
土用期間中は,内臓の毒出し時期とされています。
季節の間中に働き続けた内臓は,次の季節に備えて,溜まった毒素を身体の外へと出そうとします。
体調を崩す原因の多くは,食べ過ぎと身体の冷えから起こりますから,土用期間中は生活を見直し,休ませてあげるチャンスの時期といえます。
☆方位の境目でも【五黄殺】だという見方があります。
①いろんな性質が交じり合うと,「土性」になるので,「土性」というのは他の五行よりも働きが激烈で,破壊力があり,すべてのものが土性の影響を受けます。
②それを特に警戒して,気学の「五黄殺」(腐敗,死,墓,癌,破産,自殺,破壊…)のように,ここに「殺」という字をつけてしまったので,いかにもおどろしい響きがありますが,「殺」にはいろんな意味があります。
⑴代表的なのは「殺人」「殺生」「抹殺」「殺戮」等で,「生命を奪ったり,無くしてしまうこと」を差す意味ですが,(「忙殺される」「殺到する」等意味を強める場合にも「殺」を使い,また逆に,「相殺する」「減殺する」等,意味を弱める場合にも使います。
⑵【五黄土星=悪】ではないのですが,意味を強めたり,弱めたり,その【生殺与奪の鍵】となるのが【土性】の一つの性質だとすると,もう一つの代表的な性質は「混じる」ということです。
土はいろんなものが混じっているし,有機物も無機物も,最終的には土に還ります。
「灰は灰に、塵は塵に」ではないですど,ある意味で【土に還る】というのは【最終的な解決】でもあり,【滅亡と再生】を土性が表わしています。
③【季節を司るのは、本当は他の五行よりも力の強い土用】であり,この世のものが皆移り変わる時にはいろんなチャンスもあれば危険もあります。
運気の観点でも,「土用」の時期というのは,【少し注意が必要な時期】にあたりますので,それがどこの土用に集中しているか,何となく意識すると,自然の流れに逆らわないような生き方のヒントになると思います。
④「土」は「母なる大地」「全ての中心」であり,「earth」を意味するものです。
この期間は,ドッシリとした安定や調和、中庸のバランスのとれた状態であることを意識して,”ほどほど”に,穏やかに過ごすことが大切です。
【2】土用の期間(2021年は)?
❶季節の変わり目である「土用(=土旺用事)」には,春夏秋冬それぞれ各1回ずつ,年4回あり,立春(2月4日頃),立夏(5月6日頃),立秋(8月7日頃),立冬(11月7日頃)の直前、約18日間のことです。
2021年は
冬土用:1月17日~2月2日 (太陽黄径297度)
春土用:4月17日~5月4日 (太陽黄径27度)
夏土用:7月19日~8月6日 (太陽黄径117度)
秋土用:10月20日~11月6日 (太陽黄径207度)
画像はこちらからお借り致しました。
①【春(木気)土用】…
【「立夏45度」:5月5日前の約18日間】…五月病,気力減退
【4月17日(土用の入り:27度)~5月4日】…
木性は身体で言えば,【肝臓】にあたり,肝臓の弱い人,肝臓に持病のある人は,春の土用は特に要注意で,春に体調を壊しやすい人,アレルギーや蕁麻疹が出たり,黄疸が出る傾向があります。
春は「風」の意味もあるので,風邪も引きやすいですが,秋や冬の風邪が肺や腎臓に来やすいのに対し,春の風邪は【咽喉】が要注意です。春=東=三碧=咽喉です。
■下記のものを食べましょう♪
⑴【丑の日】に「う」のつくもの…うなぎ・梅干し・うどん・瓜・うずら豆・ういろう・うぐいす餅・ウルメイワシ等を食べると良いそうです。
○2021年の丑の日:4月23日(金)
⑵【戌の日】に「い」のつくもの…芋・インゲン豆・イカ・イワシ・イカナゴ・イナリ寿司・イチゴ・イノシシの肉等を食べると良いそうです。
⑶【「白い」もの】…大根・白ネギ・玉ねぎ・豆腐・うどん・そうめん・白身魚・イカ・ごはん・雑炊・餅などです。
②【夏(火気)土用】…【「立秋135度」:8月7日前の約18日間】
【7月19日(土用の入り:117度)~8月6日】…熱中症、夏バテ
夏は【心臓】に注意です。
心臓の強くない人は,暑気あたりに充分注意を払う必要があります。炎天下の激しい運動で一番負担がかかるのは、元々一番エネルギーを消費する心臓です。
また,【夏風邪が心臓にきやすい】のは意外に気づきにくいので,夏風邪が長引くという方は、循環器系を疑ってみましょう。
○一般的には立秋前の18日間の夏土用を指し、この期間を暑中と呼び、暑中見舞いを出す時期でもあります。
○「土用三郎(どようさぶろう)」…夏土用に入って,3日目が晴れれば豊作、雨が降れば凶作といわれていて,この豊凶占いのこと。
⑴土用丑の日とは?
①約18日間の『土用』の期間のうち、12日周期で割り当てられている十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)が『丑の日』の日が、 『土用丑の日』です。
立秋前、夏の土用丑の日は、18÷12で1.57回です。
1年で2回『土用丑の日』がある年は,大体2年に1回位という訳です。
土用の期間に丑の日が2回訪れる時、2回目の丑の日を「二の丑」といいます。
(十二支は、年・月・日・方角を数えるのにも使われます。
12日周期で丑の日が回ってきます。)
⑵丑の日とはどんな意味でしょう?
夏の土用は,1年の中で最も暑さが厳しいとされる時期にあたるため,江戸時代にはこの期間の丑の日を「土用の丑の日」と重視し,柿の葉などの薬草を入れたお風呂に入ったり(丑湯),お灸をすえたり(土用灸)すると、夏バテや病気回復などに効き目があるとされていました。
元々丑の日というのは,【災難を受けやすい日】という意味です。
丑の方角の守護神:玄武という黒い神様なので、黒いものを食べようと、鰻やドジョウ、ナス等を食べたことが始まりでした。
そこから、「暑い夏を夏バテせず乗り切るためには、栄養価の高い鰻でしょ!」ということになったと言われています。
また、丑の日に「う」のつく食べ物(梅干し,うどん、瓜、鰻等)を食べて,夏バテ防止をする風習もありました。
ちなみに,「梅干しと鰻は食べ合わせが悪い」と言われますが,これは単なる迷信のようで,実際は一緒に食べても問題ありません。
⑶土用丑の日の食べ物
○2021年の丑の日:7月28日(水)
季節の変わり目は気のバランスが乱れるため、体調も崩しやすい時期です。
特に立秋前となる夏の土用の時期は、食欲も落ちやすい季節で、どうしてもさっぱりした食べ物に傾きがちです。
㈠【丑の日】には「う」のつく食べ物(「鰻」「ウルメイワシ」「ウニ」「ウサギ」「馬肉(ウマ)」「牛肉(ウシ)」「梅干し」「瓜」「うどん」「うずら豆」「ういろう」「うぐいす餅」等)を食べましょう♪
昔から暑さを乗り切るため、この日に「う」のつくものを食べると病気にならないと言われてきました。
「う」のつくものを食べて精をつけ、無病息災を祈願しましょう♪
いずれも栄養価が高い、または食欲がなくても食べやすい食材ばかりで、「食べて元気をつけよう」というのは、共通のようです。
ちなみに,梅干しとうなぎは食べ合わせが悪いと言われますが,これは単なる迷信のようで,実際は一緒に食べても問題ありません。
㊀鰻…暑くて食欲がすすまない時期の夏の土用の丑の日にビタミンA・B1・D・EやDHA・EPAや 鉄・亜鉛・カルシウムなどのミネラル等,疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多く含まれ,栄養たっぷりの鰻を食べると、食欲減退防止の効果があり、夏バテをしないと言われています。
ⅰ)栄養…栄養価が高い
魚で、白身魚ですが蛋白質20%、脂肪分21%と非常に多く、ビタミンB1、B2、Dも多いが、特にAが多量に含まれています。
ビタミンAは夜盲症(トリ目)、皮膚のカサつき、骨や歯の成長に関係が深く、滋養強壮、体力増強、強精食として、疲労回復効果があり、スタミナの必要な夏に適しています。
また、脂質には、エネルギー源たっぷり含まれています。
夏バテ防止以外にも、風邪の予防、滋養強壮などに効果的ですから、夏のみならず「土用の丑の日」に鰻を食べてもバッチリです。
ちなみに、1年中出回る養殖ものが夏の土用ニーズを満たしており、天然物は産卵に向けて脂ののった秋が旬です。
ⅱ)何故『土用丑の日』に鰻(うなぎ)を食べる習慣ができたのでしょう?
その習慣については諸説あるのですが,
○【平賀源内】(1728-1780/江戸時代中頃の万能学者[本草学者,地質学者,蘭学者,医者]&発明家)が発案したという説が最もよく知られています。
それは…「旬が冬の鰻が、夏に売れずに困っていることを鰻屋が平賀源内に相談したところ,『本日丑の日、うなぎの日』という貼り紙を店先に貼ることを勧められました。
すると、その鰻屋が大繁盛し、他の鰻屋もマネするようになり、「土用の丑の日」にウナギを食べる習慣が定着した」──という説が有名です。
ちなみに,これがヒットした背景に,当時は,「丑の日にちなんで,“う”から始まる食べ物を食べると,夏バテせず,病気にならない」 という風習があったそうです。
○大田 南畝(蜀山人しょくさんじん)説…江戸時代の狂歌師の蜀山人は平素から鰻を好み、当時江戸時代の鰻屋の依頼で店の繁盛策を考え、その一策として、「土用うなぎは食あたりせず薬になる」という狂歌を詠んで広告させたとか、これが始まりと言う説。
○春木屋善兵衛説…文政年間、神田泉橋通りにある鰻屋「春木屋善兵衛」のところに大名から大量の蒲焼が注文され、「子の日」「丑の日」「寅の日」の三日間で作って保存しておいたところ、「丑の日」に作ったものだけが悪くなっていなかったからという説です。
○その他の説…鰻は『万葉集』の大伴家持の和歌に出てくるほど早くから食べられていて、日本人にはなじみが深い魚で、夏痩せによいと歌にも詠まれています。
・「痩(や)す痩すも 生けらばあらむを 将(はた)やはた 鰻(むなぎ)を漁(と)ると 河に流れな」(訳:痩せていても生きてはいられるのだから,鰻をとろうとして川に流されないようにな)
・「石麻呂に 吾れもの申す 夏痩せに よしといふものぞ 鰻(むなぎ)とり食(め)せ」(訳:石麻呂よ、夏痩せによいという鰻を取って食べたらどうだ)
とあり、万葉時代からすでに鰻を食べると太り、夏場の滋養強壮に良いとされ、健康になれるといった知識がありました。
ⅲ)鰻の蒲焼の調理法…関東風と関西風では「さばき方」と「焼き方」が異なります。
○関東では…鰻を背開きにして、白焼きした後、蒸して再び焼くため、ふわっと柔らかいのが特徴です。
○関西では…小ぶりの鰻を選んで、腹から開いて、蒸さずに焼くため、脂の乗ったパリッとした香ばしさを楽しめます。
関東と関西で蒲焼の違いができた理由は、武士の町だった江戸では「“腹を切る”ことを嫌って背開きにした」、「背開きの方が調理しやすかったから」などの説があります。
また、関東風に「蒸す」プロセスができたのは、「関東ローム層の土壌で育つ鰻の泥臭さを落とすため」「大きな鰻を調理できるから」などと言われています。
現代では、うなぎというと高級なイメージがありますが、江戸時代では実は庶民の食べ物でした。大蒲焼という番付には、200軒を超えるうなぎの店名がずらりと並んでおり、町のあちこちに提供する店があったものとうかがえます。鰻屋は、元々が屋台から始まったものなので、庶民でも気軽に買えるものだったのです。もちろん中には、高価なうなぎもあり、高給取りの大工の日当の半分ほどのものもあったそう。…
㊁【梅干し】…クエン酸が疲れをとり、食欲を増進するため、夏バテを防ぎます。6月に漬けこんだ梅は、土用に天干しされて梅干しになります。また、「三日三晩の土用干し」といわれ、夜露にあてる場合もあります。
㊂【瓜】…胡瓜(きゅうり)、西瓜(すいか)、冬瓜(とうがん)、苦瓜(にがうり)、南瓜(かぼちゃ)など。夏が旬の瓜類は栄養価が高く、体の熱をとったり、利尿作用でバランスを整えるなど、夏の身体に適しています。
㊃【うどん】…さっぱりとして食べやすいため、暑い中でも食が進みます。
㊄【牛】はなぜ食べなかったのでしょう?
牛は、労働力で、荷物を運んだり、田畑を耕したり、当時の人々にとっては働き者の家族だったわけです。
また、地方によっては、神様の使いとされていたりして、とても食べることはできなかったのです。
㈡【「黒い」もの】(黒豆・黒ごま・ゴボウ・鰻・ドジョウ・ナス・シジミ・あんこ・黒砂糖・醤油・ひじき・海藻・こんにゃく等)を食べましょう♪
㈢他にも「土用~」という食べ物があります。…「土用餅」「土用しじみ」「土用卵」…鰻と同様に「土用の丑の日に食べると良い」とされることが多いものです。
ⅰ)「土用餅(もち)」は…土用入り、あるいは土用の期間中に食べるあんころ餅のことで、ひと口大の餅に餡(あん)を乗せたものなどがあります。
主に関西・北陸の地域(京都、滋賀、福井など)で食べられていて、菓子店で扱うものは夏土用の限定商品とされているものが多くみられます。
その昔宮中で、暑気あたりをしないよう、ガガイモの葉を煮出した汁で餅米の粉を練り、丸めた餅を味噌汁に入れたものを土用の入りに食べるという風習があり、江戸時代に餅を小豆餡で包んだあんころ餅に変わりました。
お餅は力餅、小豆は厄除けに通じるため、土用餅を食べると、暑さに負けず無病息災で過ごせるといわれています。
ⅱ)「土用蜆(しじみ)」…蜆の旬(おいしい時期)は年に2回あり,夏のものが土用蜆、冬のものが身のひきしまった【寒蜆(かんしじみ)】です。
土用蜆を夏土用の期間に食べるのが有名で、特にその頃の蜆は、冬の雪解けの水と暖かい気候に誘われ、川底からはい出して、卵を産むための栄養をたくさん体に取り込んでいますので、栄養価が高く、肝臓の働きを助けることから「土用しじみは腹薬」と呼ばれています。
夏バテ対応には、アミノ酸やビタミン、ミネラルいっぱいの土用しじみがお奨めです。
ⅲ)「土用卵」…夏土用の期間に採れる卵は滋養に富んでいると言われていて、この期間中に食べることが多いです。
なお、冬の時期の卵も栄養価が高いといわれていて、大寒の卵、寒卵(かんたまご)はとても人気があります。
栄養価が高く、おいしいものをしっかりいただいて、熱中症や夏バテを防ぎ、暑い夏を楽しく過ごしましょう♪
㈣平安時代から室町時代には「めぐり」という水団(すいとん)や小豆、ニンニクを食べていたと伝わっています。
いずれも、食が細くなる夏に食べやすいものです。
このような言い伝えは先人達のありがたいアドバイスともいえます。
土用の時期はたっぷり栄養と休息をとり,秋の涼風を待ちましょう。
⑷土用の風習…食べ物以外の風習
「夏の土用」は1年の中で最も暑さが厳しい時季にあたるため,江戸時代には,夏バテや病気回復のために,下記のようなことをするようになりました。
㊀風呂…土用の丑の日は湯治効果が高くなる日なので、この日に風呂に入ると湯治の効果が良いといわれて、湯につかるという習慣が全国各地で行われていたと伝わっています。
ⅰ)「丑湯(うしゆ)」…土用の丑の日は「お風呂に入ると良い」といわれてきた日で、薬草を入れてお湯に浸かっていました。
疲労回復と無病息災に通じます。
薬草は,「ドクダミ」「ゲンノショウコ」「センブリ」など薬草を干してお風呂に入れていましたが、江戸時代に入ると「桃の葉」も用いられるようになります。
土用の丑の日に「丑湯」を楽しめば、1年無病息災で過ごせるといわれます。
ⅱ)川菖蒲を風呂に入れる…別の季節に菖蒲湯という習慣がありますが、「夏の土用の丑の日には川菖蒲を風呂に入れると,1年間病気にならない」という地域があります。
ⅲ)「温泉」に入る
㊁この日に海で泳ぐと痔にならない…夏の土用の丑の日は「海で泳ぐ日」という地域があります。海水浴に行ってみましょう♪
㊂アジサイを飾って厄除け…この日に、アジサイを玄関に吊るすと、厄除けになるといわれています。
また、トイレに飾れば,痔の予防になるといわれています。
「他人の家のアジサイを見つからないようにとって,家に飾ると,お金が貯る」というちょっと不謹慎な習慣があるともいわれていました。
㊃「薬狩り」…幕末の志士:土方歳三の生家が販売していた「石田散薬」では,薬草を摘むのは土用の丑の日のみと決まっていました。
「病除け」や「厄除け」のため,土用の丑の日に薬狩りを行なう地域は他にもあるそうです。
㊄「きゅうり加持」…空海も執り行なった儀式で、水分豊富なきゅうりにあやかり、暑い夏を乗り切るための祈祷儀式を行ないます。
きゅうりに厄災を封じ込めることで、無事に過ごせるそうです。
現在は小豆島の大観音、愛媛の永徳寺と栴檀寺、京都の神光院のきゅうり加持が知られています。
㊅土用灸…お灸をすえる
「土用の虫干し」…梅雨で湿った衣類、書物、調度品などを風にあてて陰干しすること。
㊆土用干し(どようぼし)!…夏の土用に行なわれるものですが、下記の3種類があります。
ⅰ)衣類、書物の土用(虫)干し…衣類や書物を陰干しして,風を通すことで、虫がついたり、カビが発生することを防ぎます。
衣類にカビや虫が付くと、ジメジメとした陰の気が取りつき、特に恋愛運がダウンします。
障害の多い恋愛との縁ができてしまいます。
しっかり土用干し、さらにローズの香りをつけると、恋愛力が格段にアップします。
一般的には虫干しといわれ、特に本の場合は曝書(ばくしょ)ともいわれます。
ⅱ)田の土用干し…強い稲を育てるために,田の水を抜いて,放置し,土をひび割れ状態にします。。
これによって田は乾くので、㈠雑菌の繁殖を抑える効果があり、㈡稲は地中の水分を求めてより、深く根を張るようになり、台風にも強いものになります。
また、一定期間、田を干した後に水を入れると、稲は水をよく吸うようになって、良い穂が実ります。
ⅲ)梅の三日三晩の土用干し…梅干しを作る時に、6月頃に収穫した梅の実を塩漬けにしたものを、3日位、日干しにしますが、これが土用干しと呼ばれています。
夜露にあてると柔らかくなるとも言われ,この状態を白干しといって、保存食として優れています。
この後、土用干ししたものを、赤紫蘇で本漬けしたものが梅干しとなります。
ⅳ)雪駄の土用干し…上記の 3つの土用干しと違って,夏の土用との関連はありません。
雪駄(せった=草履:ぞうりの裏に革:かわを張った履物)を干すと反ってしまうことから、「反っくり返って、威張った態度で歩く人」のことをいう言葉です。
ⅴ)最近は見なくなりましたが,昭和初期頃迄は,畳を上げて,床下の風通しを良くしたり,畳を干して,埃を叩きだしたりもしていました。
※いずれも蒸し暑い日本の夏を乗り切る為の,先人の知恵です。
土用の丑の日には昔も今も同じ、「元気で夏を越せますように」という願いが込められています。
③【秋(金気)土用】…【「立冬225度」:11月7日前の約18日間】…夏の疲れが一気に出る,老け込む
【10月20日(土用の入り:207度)~11月6日】…
秋は【肺】を司りますので,この時期は【呼吸器系】の弱い人は十分に注意しましょう♪
咽喉が痛くなっても,春の土用は声帯に関係のある部分が罹病しやすいのですが,秋の土用は【扁桃腺炎】とか【肺炎】になりやすいのです。
■下記のものを食べましょう♪
⑴【丑の日】に「う」のつくもの…うなぎ・梅干し・うどん・瓜・うずら豆・ういろう・うぐいす餅・ウルメイワシ等を食べると良いそうです。
【丑の日】に「う」のつくもの…うなぎ・梅干し・うどん・瓜・うずら豆・ういろう・うぐいす餅・ウルメイワシ等を食べると良いそうです。
○2021年の丑の日:10月20日(水)&11月1日(月)
⑵【辰の日】に「た」のつくもの…大根・玉ねぎ・高菜・タイ・タコ・太刀魚・タラコ・沢庵等を食べると良いそうです。
⑶【「青い(緑)」もの】…サンマ(青魚)・サバ・茄子などです。
④【冬(水気)土用】…
【「立春315度」:2月4日前の約18日間】…
【1月17日(日)(土用の入り:297度)~2月2日(火)】…
いつの土用もそれぞれしんどいものですが,春夏秋冬,4土用の中でも,一番キツイ&注意が必要なのは「冬土用」です。
※風邪、インフルエンザなどに注意しましょう♪
この時期の風邪は,細菌による膀胱炎や腎盂腎炎が心配です。
腰痛がある時や治っても治っても風邪を繰り返すような場合は,腎臓を疑ってみる必要があります。
また,冷えにも注意ですが,特に手先足先などの血行を良くするような対策を心がけましょう♪
■冬の土用は下記のものを食べましょう♪
この一年で一番寒い時期に,栄養価の高い食材で,しっかりと栄養をつけて,身体が温め,スタミナをつけて,冬を乗り切りましょう♪
⑴【丑の日】に「う」のつくもの…鰻・梅干し・ウドン・瓜(ウリ)・ウズラ豆・ウイロウ・ウグイス餅・土用餅・牛肉・ウルメイワシ・ウニ・ウツボ等を食べると良いそうです。
※天然の鰻は晩秋~冬にかけて旬を迎えます。
夏の土用の丑の日に合わせて旬を迎えるのは養殖の鰻です。
○2021年の丑の日:1月17日(日)&1月29日(金)】
⑵㊀【未の日】に「ひ」のつくもの…羊肉、ヒジキ・ヒラメ・ヒラマサ,ヒヨコ豆・稗(ひえ)、ヒナアラレ等を食べると良いそうです。
○【2021年の未の日は1月23日(土)】
㊁【「赤い」もの】…イチゴ・リンゴ、トマト・赤カブ・小豆・赤唐辛子,鮭・エビ・カニ・鯛・タラコ・赤味噌等です。
⑶寒中の食材といわれる味噌・凍み豆腐・寒卵と合わせるのも良いと言われています。
・お奨めメニュー…(寒)シジミの味噌汁、寒卵を添えた牛肉のすき焼き、凍み豆腐の煮物
⑷冬「水」から春「木」への移り変わりの季節ですので、
㊀「水」は養分たっぷりだけど,濁さず綺麗に!
㊁「木」を大きく育てるために必要な土を耕す!
という『土』を養う食事が重要です。
薬膳だと、『甘』を養うと良いとされますので、自然の甘みをもつ食材(穀物や根菜類、豆類など)を食べましょう♪
⑸年末年始に酷使した消化器官(「脾臓」「胃」)をよくいたわり,しっかり休ませましょう♪
特に,冷えは大敵なので,身体が冷える食べ物や食べ方は不調を招きますので、気をつけましょう♪
・冬野菜(里芋・山芋・レンコン・人参・大根などの根菜類)や身体を温める生姜等を使った料理もお奨めです。
・むくみも出やすい時期なので、適度な運動をして,血液の巡りを良くして,代謝を上げましょう♪
⑹この時期は、風邪で,喉や鼻の調子が悪くなりますので,
㊀喉鼻に良いとされるレンコンもお奨めです。
㊁大根を葛粉のデンプンで固めた大根餅を金柑のシロップで甘くおやつのようにいただくのも良いでしょう。
⑺よく噛んで,食事を楽しみましょう♪…一番の食養生
※自然界の動物も巣穴に籠るように,人間もまた家に籠って,来たる上半期のために,思案・思索を重ね,仕込みを続けるという精神的な活動に適した時期です。
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最初の日を「土用入り」、最後の日を「土用明け」といいます。
最後の日は節分です。節気の期間としては四立の1つ前の,穀雨・大暑・霜降・大寒に含まれます。
※上記の太陽黄径は入りの日のものです。
※入りの日によって18日間でない場合もありますので,約18日間と解釈して下さい。
各土用の最初の日を土用の入り(どようのいり)と呼びます。
※それぞれの季節において、春夏秋冬の順番に、頭に「イ(戌:イヌ)・ウ(丑:ウシ)・タ(辰:タツ)・ヒ(未:ヒツジ)」がつく食べ物と,【四色の食べ物】です。
四色の食べ物については、先に説明した季節の色と反対の色の食べ物を食べるのがいいとされています。
これは,五行の教えで,例えば,「夏の暑さには冬の寒さを取り込むことで,夏の負担を和らげて,身体を健康にしていこう」という意味があります。
従って,春には秋の色「白」の食べ物,夏には冬の色「黒」の食べ物,秋には春の色「青」の食べ物,冬には夏の色「赤」の食べ物を食べるのです。
❷【それぞれの土用で気をつけるべきこと】
土用の間は「季節の変わり目」ということもあり,健康管理に気をつけたい時期でもあります。
①春夏秋冬,それぞれの土用で気をつけるべきポイントは上記の通りです。
②いつの土用もそれぞれしんどいものですが,春夏秋冬,4土用の中でも,一番キツイ&注意が必要なのは「冬土用」です。
☆しんどさの順…【冬(「水」の気)土用】→土剋水>【春(「木」の気)土用】→木剋土>【夏(「火」の気)土用】→火生土>【秋(「金」の気)土用】→土生金になります。
これは,土用の間はもちろん「土」の気と,各シーズンの持つ五行との関係を見れば一目瞭然です。
③冬土用の間は,時期的にも年変わり前ということもあり,その年の運勢の影響が最も出やすい時期でもあります。
その為,「その年の運勢が「凶」である人ほど,冬土用はキツイ可能性が高い」ので,その点にはくれぐれもご注意下さい。
❸【「土用殺」と呼ばれる凶方位】…
春夏秋冬、それぞれの土用にあります!
★それぞれの土用によって決まっています(毎年固定)…
春土用→南東,夏土用→南西,秋土用→北西,【冬土用→北東】
土用の間は五黄土星の気を受けますから,土用殺を冒すと,五黄殺とほぼ同じ凶作用を受けることになります。
そのため,それぞれの土用期間に入ったら,例え吉方位であったとして,これらの方位への引越,及び,吉方位旅行はNGですので,注意しましょう♪
土用期間中は全方位パワーダウンする為,例えば吉方位へ旅行するにあたって,ほとんど吉効果が得られません。
吉方位旅行において,コストパフォーマンスを重視したいのであれば,土用前or土用明けに吉方位旅行へ行かれることをお奨めします。
逆に,凶方位へ行った場合,より凶作用を喰らいやすいので気をつけましょう♪
18日間の土用を丁寧に過ごす事が最高の開運法!②へ続く
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ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)