10月から新天皇の即位の儀礼が続き、先週の14日にはメインイベントの[大嘗祭]が行われました。
約1300年前にされた儀礼の一部がテレビを通して見られることは、本当に幸せなことです。
⑴10月22日(火)の[即位礼正殿の儀]…「即位の礼」の中心儀式で、国の内外に即位を宣明されました。
「さきに、日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより皇位を継承致しました。ここに『即位礼正殿の儀』を行い、即位を内外に宣明致します。上皇陛下が三十年以上にわたる御在位の間、常に国民の幸せと世界の平和を願われ、いかなる時も国民と苦楽を共にされながら、その御心を御自身のお姿でお示しになってきたことに、改めて深く思いを致し、ここに、国民の幸せと世界の平和を常に願い、国民に寄り添いながら、憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としてのつとめを果たすことを誓います。国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ、国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望致します。」
⑵11月9日(土)「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」(皇居前広場)第1部「奉祝まつり(全国の郷土芸能やお神輿)」・第2部「祝賀式典(各界の著名人からお祝いのメッセージ披露や奉祝演奏、「奉祝曲」)」…約3万人
⑶11月10日(日)の[祝賀御列(おんれつ)の儀](天皇、皇后両陛下のパレード)…約11.9万人
⑷11月14日(木)の夕方から[大嘗祭]が夜を徹して、実施されました。
[大嘗祭(だいじょうさい、おおにえまつり、おおなめまつり)]とは新天皇が即位して最初に行なう[新嘗祭]で、皇位継承に伴う一世に一度の重要な宮中祭祀で、天皇の祭祀の中で最も重視されてきたものです。
新天皇が即位後に、新穀を神々に供え、自身もそれを神々と[共食]し、万世一系の天皇継承の資格を得るとともに、高天原(たかあまはら)の斎庭(ゆにわ)の穂(いなほ)を日本国土に稔(みの)らせ、百姓(おおみたから)が飢(う)えることの無いようにと祈る祭のことです。
新天皇は、大嘗宮で、国家、国民のために、その安寧、五穀豊穣を皇祖:天照大神及び天神地祇に感謝し、祈念します。
この大嘗祭は、天武天皇が創設しました。
【1】[天武天皇とは?]
➊天武天皇(?~686年10月1日〈朱鳥元年9月9日〉)は、日本の第40代天皇(在位:673年3月20日〈天武天皇2年2月27日〉~686年10月1日〈朱鳥元年9月9日〉)です。諱は大海人(おおあま)。国号:日本の初代天皇。
➀天皇は赤色を重視し、前漢の高祖(劉邦)にならい、赤い旗を掲げ、赤を衣の上に付けて印として、[壬申の乱]に勝利して、「新たに天下を平けて、初めて即位」したと告げ、天智天皇の後継者というより、新しい王統の創始者として自らを位置づけようとしました。
➁天皇は、宗教・儀式や超自然的力に関心が強く、神仏への信仰も厚かったそうですが、占いの活用や神仏への祈願で自らの目的を達しようとする姿勢が強かったそうです。
➂天皇は、今まであった伊勢神宮(宗教)と歴史をリニューアルし、[大嘗祭]を創設しました。
❷初めて正式に[天皇]号を採用し、使用した大王(おおきみ)と云われています。
➀「日本」という国号を採用したのも天武天皇とする説が有力です。
・「日本」という字にこめた意義には、㊀「日」を中心にした国という思想を表したもので、㊁神が天から降した「日嗣ぎ」が代々の君主だとする神話に即したものとする説や㊂単に東方の美称とみるなど諸説あります。
➁白村江の戦い後の唐の属国状態?から脱却し、[独立国家]としての日本を築きたかったから、[大王]号⇒[天皇]号に変えました。
・天皇とは、中国の道教思想から拝借した言葉で、「天皇大帝(てんこうたいてい)」のことで、北極星を意味します。つまり、「天皇=北極星」です。
➂天皇は「帝紀及上古諸事」編纂し、天皇家は神世(天照大神)の時代から続く[万世一系](永久に一つの系統が続くこと)の家系としました。
④天皇は、「太陽神:天照大神の末裔=日の御子=天皇=北極星」を習合し、それを証明するために、新嘗祭(にいなめさい)をリニュアルして[大嘗祭]を創設し、伊勢神宮をリニューアルし、「天照大神=天皇=北極星」を証明する日本一の神社としたのです。
・伊勢神宮では、天照大神を祀っている内宮に荒祭宮(あらまつりのみや・北極星)を建て、習合させ、『内宮は天照大神(太陽)でもあり、北極星でもある』という証明の場としました。
・「太陽は星(北極星)の祖先」なので、「皇室最高神:天照大神(太陽)を親(祖先)。太陽の子孫(日の御子=天皇)を北極星として」習合したのです。
・大嘗祭では、八重畳(やえだたみ・神座・寝座)において、天照大神(太陽)と北極星(天皇)を、ご休寝させることによって、習合させました。
⑤天皇の意気込みや想いが現れているものが、天皇の[赤い礼服]です。
赤い礼服は日本古来のものでなく、古代中国皇帝の服制の踏襲ですが、天皇自身が宇宙神・北極星の化身であるとの自覚から、[北斗八星]を礼服の背に負っています。
その衣装の背中の部分には、龍の絵柄(中国皇帝の象徴)と大きな七つの点で北斗七星(北辰。より正確には、八つ目の星が重なって存在する=北斗八星)が描かれています。
北斗八星は決して地に沈まず、その中心の北極星こそ天帝の住処だと思われていました。
一説に、天皇は元々天武というただ一人の偉大な君主のために用いられた尊称ですが、彼のカリスマを継承するために、天皇を君主の号とすることが後に定められたと云われています。
❸天皇の宗教観には[道教]の要素が色濃く出ています。
➀「天皇」という号も道教の最高神の名前「天皇大帝」由来です。
・八角形であらわされる[宇宙の中心にいる天帝]は前漢(紀元前3世紀~後1世紀初)には[太一神]と呼ばれていましたが、その後、道教の最高神となり、[天皇大帝]→元始天王→元始天尊と名称がかわっていきました。
・道教では、天で動かぬ北極星は天帝で、「北極紫微大帝(北極大帝・紫微大帝)」とも云われていました。
・古代中国において[皇帝・天子]のことを「南面の位」や「九天」「九重天」と呼び、これは天子が「九」の位置である「北」に座し、南に向かっていたという意味です。(=「九(9)」=「北」=「子」=「天位」)
・八重畳の上に南に向かって座る、寝る
➁道教の宇宙全体空間を八角(東西南北に北東・北西・南東・南西を加えた八紘を指す)としての「八角思想」を受け入れました。
・天皇は[八角墳]に葬られました。
・京都御所の紫宸殿(ししんでん)に常設されている高御座(たかみくら:天皇位を象徴する玉座)は八角形です。
・現在でも、天皇が即位される時に入られる高御座や皇后が入られる御帳台はどちらも八角形です。
八角形の高御座は歴史的に伝統的な皇位継承儀式(即位礼)で用いられ、その中核をなすもので、最高神の天皇をまつる祭儀に使われました。
・古事記や日本書紀でも「八」が多用されます。…日本は大八島国、八咫烏に導かれた神武天皇、三種の神器は八咫鏡、八十握剣、八坂瓊勾玉。八幡神、八百万の神々など。
➂「天皇は神にしませば」と詠まれるときの神は、神仙思想の神、つまり仙人の上位にいる存在であったとの説があります。
④八色の姓の最上位は真人(仙人の上位階級)であり、天皇自身の和風諡号は[天渟中原瀛真人天皇]といいます。(瀛州は東海に浮かぶ神山の一つ)
➍国家神道を形成
天皇は日本古来の伝統的な文芸・伝承(土着文化〈地方的な祭祀等〉)を掘り起こすこととその整頓に力を入れ、それを国家的祭祀(五節の舞・新嘗祭・大嘗祭…)としました。
➀[神道の振興]は、外来文化の浸透に対抗する[日本の民族意識を高揚]させるために、[伊勢神宮]を特別に重視し、この神社が日本の最高の神社とされる道筋をつけ、[天照大神]を祖とする天皇家との関係に各地の神を位置づけ、体系化して取り込み、[古代の国家神道]が形成され、究極的には[天皇権力の強化]をしていきました。
➁[伊勢神宮の宗教改革]
㊀天皇は伊勢地方で祀られていた太陽神を、天皇家が祀っていた神と合体させて、[天照大神]という神様を造り出したと云われています。
・天皇は伊勢神宮を五十鈴川沿いの現在地に建てました。それ以前は宮川上流の[滝原宮]にあったと云われています。
・天皇即位後、娘の[大来皇女]を伊勢神宮に送り、[斎王]として仕えさせ、4年には娘の十市皇女と天智天皇の娘:阿閉皇女(元明天皇)が伊勢神宮に参詣しました。
・伊勢神宮の式年遷宮開始年については、685(天武天皇14)年と688(持統天皇2)年の二通りありますが、いずれにしても天武天皇の発意でしょう。
㊁日本の道教は、神道と分かちがたく融合しており、独立には存在してません。
○697年文武天皇即位の宣命に「此の「天津日嗣高御座(あまつ ひつぎたかみくら)の業(わざ)」(文武天皇元年)や「天つ日嗣と高御座に坐まして」(元明天皇、慶雲4年)があります。
「ヒツギ」の「ヒ」は、タカミムスヒ・カミムスヒなどの「ヒ」と同じく、本来は霊威をあらわす語で、日の神の信仰に伴って、同音の日(「太陽」=天照大神)ともみなされました。
その日の神(天照大神)の霊を継ぐ皇子を「日の皇子」といい、皇位を継承することを「日継」ともいい、「ヒを継ぐ」とは、信仰的には「天孫ニニギノミコトと一体化する」ということです。
○伊勢神宮と大嘗祭(天皇の即位式)の主祭神は太一(北極星)だと、民俗学者の吉野裕子氏は『天皇の祭り』(講談社学術文庫)で述べています。
・大嘗祭の祭神は①「太一」と➁太一に習合された「天照大神」と➂「天皇霊」という三位一体の神霊で、これらを祀るのが【現身(うつしみ)の天皇】です。
大嘗祭では毎年行なわれる新嘗祭同様、新穀を捧げて神に感謝するとともに、翌年の豊穣を祈ります。それが原始の姿であり、天皇に課せられた一番の役割です。
❺国家仏教の形成
天皇の仏教保護にも手厚いものがありましたが、僧尼に寺院にこもって、天皇や国家のための祈祷に専念することを求め、仏教を国家に従属させようとするものでもありました。
❻「帝紀及上古諸事」編纂を命じ、これが「古事記」「日本書紀」につながっていきます。
天皇は681年3月17日に親王、臣下多数に命じて「帝紀及上古諸事」編纂の詔勅を出し、後に完成した『日本書紀』編纂事業の開始と言われ、また、飛騨の[稗田阿礼]に帝皇日継と先代旧辞(帝紀と旧辞)を詠み習わせ、それが後に筆録されて『古事記』となりました。
❼天皇は天文に長じており、675年に日本初の占星台(天文台)を建て、陰陽寮(おんようりょう)を作り、天文遁甲(てんもんとんこう:道教的な占いの技能)が得意だったそうです。
❽天武4年4月17日(675年5月19日)に、狩猟・漁獲の方法を制限し、稲作期間の4月~9月、牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁止しました。
これは、肉食の全面的な禁止を目的としたものではなく、律令国家を運営していく上で税収の安定的な確保の為に、[稲作]を促進する観点から、牛や馬など稲作に役に立つ動物の保護を目的とした法令と見なすべきで、貨幣になり得るものとしての米の神聖さが一層強調されました。その結果として、日本人は、次第に肉食そのものを稲作に害をもたらす穢れと見なし、表向きは遠ざかるようになっていきました。
【2】大嘗祭は本来、暦の中心軸の基準となる冬至の日に行われるものです。
大嘗祭、新嘗祭とも1873年までは[旧暦の11月(子月)中卯日に始まって午日に終わる、つまり卯・辰・巳・午の四日間に渡って執り行われていましたが、新暦が採用されて以降、新嘗祭は11月23日に固定化され、大嘗祭についても大正以降は[新暦]の11月の第2卯の日に実施されています。
でも、本来[大嘗祭]や[新嘗祭]は旧暦の11月(子月)中卯日に始まって午日に終わる卯・辰・巳・午の四日間に渡って執り行われるべき、冬至のお祭りなのです。
今年であれば、12月20日(卯)・21日(辰)・22日(巳:冬至)・23日(午)が本来の大嘗祭の日程です。
➊冬至は旧暦の中心軸
冬至は旧暦の中心軸の基準(北斗八星の尾の位置が北を向く)として存在します。
なぜ、この重大な意義を無視して、冬至祭でもある大嘗祭は、新暦で行われるのでしょうか?
大嘗祭を創設し、占星台をつくり、陰陽寮を作り、天文遁甲(とんこう)を能(よ)くする天武天皇は冬至の重大な意味を無視している新暦での大嘗祭を嘆いているでしょう?
(天武天皇が作った伊勢神宮の冬至の朝の太陽!天体を計算し尽くされています)
❷冬至とは?
➀天照大神、復活の日!
冬至とは「日短きこと至る(きわまる)」を意味し、一年間で最も日照時間の短い日で、太陽の力が一番弱った日です。
しかし、冬至を境に日照時間が長くなり、太陽が力を取り戻してくるので、冬至は「太陽復活の日」とされました。
「陰極まれば万物みな衰えて死に、太陽の帰り来る」ということから、「一陽来復(いちようらいふく)」とも言われています。
北欧に伝わる古い冬至祭は「ユール(Yule)」と呼ばれ、太陽の神が再び力を取り戻す日とされ、現在では「クリスマス」の意味で用いられています。
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冬至の翌朝の卯の刻には力を取り戻し復活した太陽(天照大神)が登り始めます。
➁北極星(天皇)が最も長時間輝いていて、最も強い日!
冬至は、北極星の最も長時間輝いている日です。
一年のうちで、「太陽が最も短く空に見えている日」が冬至の日ということは、「最も長く星空(北極星)が輝いている日」ということで、「北極星が最強になった日が冬至」ともいえます。
太陽(天照大神)の復活だけの神事でしたら、昼間行われるべきですが、冬至の日は北極星(天皇)が最も強い日なので、大嘗祭の最も重要な神事は、夜に行われます。
➂大嘗祭は伊勢神宮とセットのお祭りなので、「太陽(天照大神)祭」と「北極星(天皇)祭」になるのが、最もふさわしい形なのです。
大嘗祭を創った天武天皇は呪術と天文遁甲の天才!➁へ続きます