ジャック・マイヨールさんは、フランスのフリーダイバーで、素潜りで人類初めて、100mの壁を越えた伝説の人で、精神的に深く「海の哲学者」とも呼ばれていた方です。
私が彼を初めて知ったのは、2000年頃に『ガイアシンフォニー(地球交響曲)第二番』を見た時で、素潜りで100mも潜れるなんて信じられませんでした。
彼は「海の哲学者」と呼ばれるだけのことはあって、この映画の中で、下記のような素晴らしい哲学的、精神(スピリチュアル)的な言葉を発していました。
①「私にとっては、過去も未来もない。ただ、”今”という時があるだけです。その点では、鳥やイルカ達の方が我々より優れているかも知れない。彼らには多分、過去とか未来とかいう観念が無いんだ。」(イエス・キリストも同じようなことをおっしゃっています)
⑴彼の似た言葉:「イルカは高度な知性を持ちながら、自然と完全に調和して生きている。その生き方から学ぶことによって、私達も自然と調和する道を知ることができる。」
⑵彼の似た言葉:「鯨たちと会話に言葉はいらない。コミュニケーションではなく、ハーモニーするのだ。」
②「深海のグランブルーの世界に入っていくと、もうそこには何の制約も限界もない。心が無限に広がっていく。完全な静寂と平穏、その時、聞こえる音があるんです。宇宙の静寂の中で聞こえるというあの音、聞こえるというより、その音そのものに包まれるのです。宇宙に満ちている命の波動。幻覚ではなく、本当に聞こえるんです。」
⑴彼の同じ言葉:「水深100mの青い静寂の中で聞こえる音がある。それは、音というより、宇宙の大いなる生命の響き、ヨガのマントラ「オーム」に似ている。」
⑵彼の似た言葉:「自然と寄り添い、自然と調和した時、無限の可能性が生まれる。」
※私も【空の体験】をする時、彼と同じような体験をします。そして、静寂の中、宇宙の根源音「オーム」だけが聞こえます。
私達を包んでいる神が「オーム」です。あるがままに身を委ねて、根づいた錯覚を見破りましょう。音を観る時、ずっと私達は神に包まれていたことを知ります。そして私達は消え、神と一つになります。
☆Oshoの瞑想法で『音の中心にある沈黙を見つける』というのがあります。是非やってみて下さい。
⑴目を閉じて、「宇宙全体が音で満たされている」と感じなさい。
⑵すべての音があなたに向かって動いていて、あなたが中心であるかのように感じなさい。あなたが中心であるというこの感覚は、とても深い平和を与えてくれるだろう。宇宙全体が円周になり、あなたが中心だ。そして、すべてがあなたに向かって動き、あなたに向かって落ちている。
⑶中心は、無音だ。だから、あなたは音を聞くことができる。音には、別の音を聞くことはできない。中心は絶対的な沈黙だ。だからこそあなたは、音があなたに入り、あなたの所に来て貫き、取り囲むのを聞くことができる。
センターがどこにあるのか、すべての音がそこにやって来る、あなたの内なる場所がどこにあるのか、もし見つけることができたら、突然音は消え、あなたは無音の中に入るだろう。
⑷すべての音が聞かれる中心を、あなたが感じることができたら、突然の意識の移動が起こるだろう。一瞬、あなたは全世界が音で満たされるのを聞いていて、そして次の瞬間、あなたの意識は突然内側を向き、あなたは無音を、生の中心を聞く。
この音は良くあの音は悪いとか、これは妨害で、あれはとても美しく調和しているなどと、音について考え始めてはならない。単に中心について考えなさい。あなたが中心で、すべての音があなたに向かって動いていることを、ただ覚えていなさい――ひとつ残らず、あらゆる種類の音が、あなたに向かっている......。
音は耳で聞かれるのではない。耳はそれらを聞くことはできない。耳は伝達の仕事だけをする。そしてその伝達において、あなたにとって無用な多くのものを切り捨てる。それはえり抜き、選択し、そしてそのあとの音があなたに入って来る。今、どこにあなたの中心があるか、内側に見つけ出してごらん。耳は中心ではない。あなたはどこか深い所から聞いている。耳は選択した音を、単にあなたに送っている。あなたはどこにいる?あなたの中心は、どこにある?
③「私のささやかな経験から言えば、生と死は、同じことの裏と表のようなものです。子宮の中にいる赤ちゃんは、ちょうどグランブルーの世界にいる時と同じように、完全な平和の世界に生きています。そして、ひとたび誕生の時が来ると、へその緒を切られ、一度死を通過して、新しい次元に生まれ出るのです。
これは人生も同じです。呼吸というへその緒が切れた時、死を迎え、新しい次元に生まれ出るのです。魂の世界で、大宇宙の母の子宮に戻るのです。」
⑴彼の似た言葉「呼吸は大宇宙の母とその子宮の中で育まれている私達とを結ぶ、へその緒のようなものだ。」
④「私達の遺伝子の中には、生命誕生以来35億年に及ぶ海の記憶が宿っている。この記憶を呼び覚ますことが21世紀の人類にとってとても大切なことだ。」
彼の似た言葉「地球上の生命はみんな海から生まれた。地球がすべての生物の母であるとすれば、海はその子宮である。」
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映画以外でも、ジャック・マイヨールは、人生の中で、海やフリーダイビングを通じて感じたこと、学んだことを、一生懸命伝えようとして、下記のような名言を残しています。
①『潜ることは海と一体になるということです。それは宇宙と一体になることと同じことです。そして自分自身が海そのものであり、宇宙そのものであると感じます。だから、全体の一部である自分に気づいたら、人を蹴落として、自分のためだけに行動したり、名誉やお金に流されたり、戦争や争いで傷つけあったりすることは無意味だと気づくはずです。」
※彼にとって、「海に潜る」ことは、物質欲、金銭欲、名誉欲とかそういうものを超えた人間愛と宇宙のすべての生命に対する愛を感じる経験なんだと思います。
②「大自然の大気中には、全ての生命を生かしている見えないエネルギー、プラーナが満ちている。このプラーナを体内に取り入れることによって、最大限のエネルギーを発揮できる。」
※サンスクリット語「プラーナ」は…日本では「氣」「気」、中国では「气(チー)」、チベットでは「風(ルン)」、ラテン語では「スピリトゥス」、ギリシャ語では「プネウマ」と呼ばれています。
【プラーナ】は、宇宙に満ちている気・風・生命エネルギーで、霊・智慧・質料でもあり、例えば、酸素(元素)に生命力を与えるもので、酸素の中にある事実上の生命であり、電場や磁場にも生命力を与えている根本エネルギーのことです。
この「宇宙生命力」は、森羅万象(元素)に遍在しており、すべてを構成する原動力であり、すべてを吸い込む力です。
つまり、森羅万象の創造と破壊の呼吸をしている実在で、「作用と反作用」「積極的と消極的」の顕れでもあります。
植物はこのプラーナを摂取し、動物や人間もこの植物を食料にして、プラーナも同時に取り入れています。
しかし、人間も、その気になりさえすれば、一般の植物や野菜よりも容易にプラナを直接摂取することができ、ヒマラヤの大師方など不食者は、周囲にあるプラーナ(=霊的質料=霞)を吸収(食)しておられます。彼らのように、意識して積極的に吸収(食)して、体内に「後天の気」として吸収することで、体内に増えると、体内が光り、宇宙とつながり、副産物として神通力(シッディ)も顕現し、アカシック・レコードにも繋がり易くなったり、ひらめきやシンクロニシティも増えてきて、老化のスピードも極めて遅くなります。
③「人生は素晴らしい。でも、あまりにも短すぎる。」
「短く、しかも一度しかない人生を人類のために、いかに有意義に生きるか、いかに悔いなく生きるかだ。」
「情熱を失くすぐらいだったら情熱に溺れた方がいい。」
※ジャック・マイヨールが、水深50m以上潜ると、もうそこには太陽も届きません。そこは、一面すべてが青い世界「グラン・ブルー」で、そこで自分の身体が海に溶け込む様な感覚や自分が完全に満たされたという強烈な幸福感が得られたとおっしゃっています。この神秘的な身体体験ができたのも、彼が東洋的なヨーガのトレーニングで、呼吸をコントロールしていたせいだと思います。
そこに自分を持っていくことにものすごく難しさを感じるのですが、その境地に達した時に自分の中に沸き起こってくる精神的な深さというのが、彼の言う「哲学」とつながっているのだ思います。
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【ジャック・マイヨール(Jacques Mayol)〈1927年4月1日- 2001年12月22日〉のプロフィール】
1927年に、フランス人建築家の二男として、中国・上海のフランス租界で生まれる。
4歳の時、母親に初めて水とのつき合い方を教わる。
当時上海と長崎の間には定期航路があり、ジャックの一家は毎夏唐津市の【虹の松原】で休暇を過ごした。
1937年、10歳の時に佐賀県唐津市の【七ツ釜】で初めて【イルカ】に出会い、このことが彼の一生を左右する原体験となる。
(それがきっかけで、彼は生涯、海と向き合うことになった。この唐津の海には特別な思い入れがあり、晩年に度々訪れていた。)
12歳で一家でフランスのマルセイユに移住。
1966年にハバナにて60mを記録したのを皮切りに、【エンゾ・マイオルカ】と共に記録合戦を繰り広げた。
1973年、イタリアに居を移し、10余りの潜水実験に参加。それにより数十mの深度でフリーダイビング中の彼の脈拍が毎分26回(安静時の一般的な成人の場合、毎分約60~80回程度)や赤血球が著しく増加していることが、スキューバで潜った医師によって測定されたこともある。
1976年11月23日、イタリアのエルバ島にて、人類史上初めて、医学的に不可能とされた素潜りで、深水100mの記録をつくる。この時49歳であった。1983年、55歳の時、 105mを記録。
1983年、母親の葬儀に参列するためにマルセイユに行った折に【リュック・ベッソン】と出会う。
1988年、自伝をもとにした世界記録に挑む2人のダイバーを描いた映画『グラン・ブルー』が同監督により製作され、そのモデルとなったことで広く世界中の人にその存在を知られるようになる。
大の親日家であり、フリーダイビングにヨーガや禅を取り入れ、千葉県館山市坂田に別荘を設け、拠点を構え活動した。
その生き方、思想は広く人々の心をうち、日本でも数多くのテレビ番組や映画(『ガイアシンフォニー第二番』等)に出演した。
フリーダイビングの第一線から引退した後は、イルカと人間の共存を訴え、著作なども残した。
晩年はうつ病を患っていた。2001年12月22日、エルバ島の自宅の部屋で首吊り自殺をしているのが発見された。
[主な著作(邦訳書/共著含む)]『イルカと、海へ還る日/(原題:ホモ・デルフィナス 訳:関邦博)講談社』『海の人々からの遺産/翔泳社』『海の記憶を求めて/(兄ピエールとの共著)翔泳社』などがある。
(参考文献:出典:ウィキペディア+Amazon.co.jp書籍紹介情報+CROSSROAD/サンクチュアリ出版)
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【「ガイアシンフォニー(地球交響曲)第二番」 監督:龍村仁。1995年 について】
生の素晴らしさと明日への可能性を、名曲の数々と共に謳いあげるドキュメンタリーの第2弾です。
母なる地球(ガイア)はそれ自体が大きな生命体であり、私達人類はその心、すなわち想像力を担っている存在で、その私達が今何に気付くかに依って、地球(ガイア)の未来も決まってきます。
「地球交響曲」第一番は、その事に気付き始めた多くの人々を激励し、勇気づけてきました。一見「超能力」の持ち主にも見える出演者達が、実は自分達と同じ心を持ち、同じ地球に生きている普通の人である事に気付いた時、多くの観客は勇気づけられ、未来に対して明るい希望を持ち始めたのです。
21世紀は私達普通の市民一人一人が宇宙的な視野から、自分自身を見直す時代です。
第二番は下記の輝きに満ちた四人のメッセンジャーの日々の生活を通して、自分自身を見直し、未来を生きていくための姿勢について考えた作品です。
この映画のメッセンジャーの下記4人です。
⑴ ジャック・マイヨール(素潜り105メートル記録保持者、イルカの友)フランス
『私にとって海は、母なる星ガイアの子宮であり、羊水です』と語る彼は、10歳の時、九州・唐津の海でイルカに遭遇し、それ以来イルカに魅せられ、自然とのつきあい方をイルカから学ぶようになる。彼は自然と寄り添い、自然と調和した時、無限の可能性が生まれる“ホモ・ドルフィナス”という生き方を提唱するのであった。
⑵ 14世ダライ・ラマ法王(チベット仏教最高指導者、東洋の叡智)
「人間の究極の本性は、慈悲と利他の心である」と教えを説く彼は、人類の未来は明るいと話す。無限の利他心は地球規模の話ではなく、宇宙規模でも通用すること。しかも、その心に最近の思想家や科学者、政治家、実業家、そしてなによりも若者たちが気づき始めていることは、法王をより楽観的にさせてくれるのであった。但し、その兆しはまだまだ幼く非常にデリケートなもので、我々一人一人がそのことについて自覚しなければ死んでしまう。そうしないためにも、世界中がもっと深くつながることが大切なのであると法王は結ぶのだった。
⑶ 佐藤初女(日本の素敵なおばあちゃん、日本の女性の生活の中の叡智)
「ひとりひとりの中に、神が宿っている」と語る彼女は、“森のイスキア”という心を病んだ人々が集う安らぎの場を守る女性。幼い頃に大病をし、薬や注射ではなく、食べることで元気になった彼女は、以後食べ物と食べることに心を惹かれて生きてきた。彼女のもとを訪れた人達も彼女の手作りの食事を戴くことによって、心を癒していくのであった。
⑷ フランク・ドレイク(アメリカの天文学者、宇宙生物学者、地球外知的生命探査計画の父)
彼は、1960年からずっと宇宙人との交信を夢見続けている天文学者。彼がETを探している理由は、自分とは、人間とは、生命とは一体なんであるのか、そしてこれから先どうなっていくのかということを彼らに聞いてみたいからだった。我々よりずっと進化しているはずの彼らは、きっとその答えを我々に教えてくれるだろうと考えているのである。もし、そのことで人類が美しく価値のある人生を送れるようになれるのなら、私の呼びかけはきっと役に立ってくれるだろうと彼は語るのだった。
上記 映画.comより引用
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