❷小雪の「旬の食べ物」
本格的な冬の季節を直前に控えた小雪の季節は、ちょうど牡蠣や白菜がおいしい時期になります。
旬のものは栄養たっぷりなものが多いので,積極的に食べて,寒い季節を乗り越えましょう♪
小雪の時期になると,だんだん暖かいものが食べたくなりますね。
この時期は,身体の中から温まりますから,やっぱり暖かい鍋がいいです。
①【旬の野菜】…白菜・春菊・ほうれん(菠薐)草・長ネギ・チンゲン菜・小松菜・カリフラワー・ブロッコリー・セロリ・大根・レンコン・カボチャ・長芋・里芋・サツマイモ・小豆(あずき)・エリンギ
●【白菜】…冬を代表する野菜で,寒いほど美味しさが増す野菜です。
・[選び方]…外葉が大きく、しっかりと巻かれていて、芯に瑞々しさとツヤがあるものを選びましょう。
半分や1/4にカットされたものは,断面は平らなものが新鮮です。
・[保存法]…カットした白菜は傷みやすいのでラップで包み、早めに使い切りましょう♪
カットしてから時間が経つと,断面はふくらんできます。
カットしていないものは,新聞紙にくるんで,冷暗所に立てて保存すれば,長期間の保存が可能です。
使いやすい大きさに刻み,固めにゆでてから,ラップに包んで冷凍保存もお奨めです。
●【春菊】…キク科キク属の葉物野菜で,独特の香味が美味しい春菊も一年中スーパーで出回りますが,美味しい時期はこの時期から春先までです。
キク科ですが,秋に花をつける菊とは違い,春先に黄色い花をつけますので,「春の菊」で春菊となりました。
日本風な名前がついていますが,地中海沿岸が原産地のようです。
●【ホウレン(菠薐)草】…この頃,旬を迎えます。
西アジアが原産の野菜ですが,栄養価の高い緑黄色野菜として知られています。
品種は大きく2つ,西洋種と東洋種に分かれ,東洋種は葉が薄く切れ込みがあり,西洋種は葉が厚く丸い葉を持ちます。
主流なのは,この2種の交配種で,生食ができる品種もあり,人気です。
日本には16世紀頃に東洋種が伝来し,19世紀の江戸時代末期頃に西洋種が伝わってきたといわれています。
一般的にはアクが強いので,調理前に下茹ですると,食べやすくなります。
サラダ向きのものはアクが少なく生食できるため,特に下茹では必要ありません。
葉の色が鮮やかでツヤがあるもの、葉先までハリがあるもの,根の切り口が太くて乾いていないものがよいとされています。
「保存する時は濡らした新聞紙に包んで,ポリ袋に入れ,根を下にして野菜室に入れると良い」といわれています。
ヨーロッパでは「胃腸のほうき」といわれているほど,消化吸収が良く,食物繊維が多く含まれています。
冬場の弱った胃腸をいたわるにはピッタリの食べ物です。
鉄分とカロテンを多く含み,貧血予防にもなるので,女性は積極的に取り入れたいものです。
冬に収穫されるものはビタミンCも多く含まれています。
●[慈姑(くわい)]…奈良時代に中国から日本へ伝わったといわれ,この時期の旬の野菜で,独特のほろ苦さが特徴です。
とがった芽の形から「子孫が繁栄する」「良い芽が出る」⇒「芽出たい」という縁起物として,正月のおせち料理に用いられています。
日本産のものは表皮の藍色がきれいな青慈姑で,肉質は柔らかく,煮るとホクホクとした食感になります。
揚げてもおいしいので,チップスにしておやつに利用してもよいでしょう。
収穫や出荷は全て手作業で行われ,収穫後は泥を洗い流して,薄皮をはぎ,選別してからやっと出荷に至ります。
・[購入する時]は、芽が傷ついていたり欠けたりしていないもの、褐変が少なく皮にハリがあるものを選びましょう。
・[あく抜き]は…皮を六面にむき、1時間ほど水につけておくと,抜けやすくなります。
○[薬膳的効能]
・肺に働きかけ,咳を止めたり,喉の炎症を抑える効果があります。
・利尿作用がありますので,むくみや腫れの改善にも効果的です。
・体質:陰虚・瘀血・湿熱,五性:寒,五味:苦・甘,帰経:肝・心・肺
●[蓮根(レンコン)]…その名の通り蓮の地下茎(根)のことで,スーパーでは蓮(はす)という名で売られていることもあります。
原産地は中国或いはインドとも言われ,元は花を観賞するために栽培されました。
ほぼ通年出荷されていますが、晩秋から冬にかけてが旬で、その時期のものは粘りが出て甘味も増します。
穴が小さく、節と節の間が長くて太いものが上質な蓮根です。
いくつも穴があいている姿から「先が見通せて縁起が良い」とされ,正月や節句の料理にも用いられます。
ところで,この穴は何のためにあるかご存知ですか?
レンコンの穴は「通導組織」と呼ばれるもので,空気を茎や根に送るためのパイプの役目をしています。
水中の泥の中で育つ蓮根は、穴が水上の葉柄(葉の穴)とつながっていて、その通気孔を通じて呼吸をしているというわけです。
ちなみに,蓮根は蓮の根ではなく,植物学上は「地下茎=地中の茎」です。根は、節と節の間にある細いひげ状のものです。
○[薬膳的効能]
・シャックリとした歯ごたえで、ビタミンCや食物繊維が豊富な冬の根野菜です。
・身体の熱を冷まし,潤いを与える作用があります。
・特に肺を潤す効果が強いので,喉の渇きや咳の解消に効果的です。
・オクラや里芋と同じ粘り気成分を豊富に含み,老化防止に効果的と言われています。
・但し,冷え性の人は生食しないように注意が必要です。
・体質:血虚・陰虚・瘀血・湿熱,五性:寒,五味:甘,帰経:心・脾・胃
●[キャベツ]…小雪・初冬…旬は春、夏、冬と一年中楽しめますが、冬キャベツは寒玉と呼ばれ、葉と葉の隙間がなく玉がぎゅっと固く締まっているのが特徴です。
加熱しても崩れにくいので,煮込み料理などに最適です。
○[薬膳的効能]
・胃腸の働きを改善し,胃もたれや胃痛を改善します。
・身体全体の気を高めてくれるので,疲れやすい人にもお奨めです。
但し,生で食べると,身体を冷やすことがありますので,冷え性の人は食べすぎに注意しましょう♪
・体質:気虚・気滞・水滞,五性:平,五味:甘,帰経:肝・胃・腎
●[野沢菜]…信州の野沢温泉近くで栽培されてきました。
信州以外ではお漬物としての流通がほとんどですが,信州では野菜売り場にこの時期束で並ぶようになります。
家々ごとにこだわりの味付けで冬の間食べる漬物を漬けます。
ちなみに雪が深い間,長野県では生産が難しいため,徳島県で生産が行われています。
●[ゴボウ]…旬の時期は11月~12月頃で、冬の煮物料理等によく使われます。
●[大根]…小雪の頃にはおいしい大根が出回り始めます。
品種改良などの結果,一年中見かけるようになりましたが,本来の旬の時期は12月~1月頃。
寒い時期に昔から食べられてる「ふろふき大根」などは冬の季語になっています。
○[サツマイモ]…寒くなってくると,おいしい季節になり,スーパーなどで見かけるようになります。
10月~1月頃が旬の時期。
②【旬の果物】…みかん・ゆず・柿・りんご・キウイ
●【蜜柑 (みかん)】…日本の代表的な果物
ビタミンC以外にも多くの栄養素が含まれ,骨粗鬆症の予防に効果的です。
冬はこたつに入りながら,蜜柑を食べるという”こたつでみかん”スタイルが定着しています。
「蜜のように甘い柑子」が由来とされるみかんには、多数の品種がありますが、普段“みかん”と呼んでいるのは「温州(うんしゅう)みかん」のことで、「江戸時代に中国から伝わった種から偶然生まれたものだ」と云われています。
果汁が瑞々しくビタミンCが豊富なみかんは,2個で1日分のビタミンCが摂取できると言われ,風邪予防や肌荒れに効果的です。
カロテンを豊富に含み,冬場の貴重なビタミン源にもなる果物です。
他にもクエン酸や食物繊維など多くの栄養素が含まれています。
特に,袋や白いスジにはヘスペリジン(ビタミンP)が豊富に含まれているため,袋やスジは取らずにそのまま食べるのが良いようです。
ヘスペリジンの含有量は袋で実の50倍,スジは実の100倍とも言われています。
動脈硬化やコレステロール血症に効果があるとされ、血管そのものを丈夫にする働きがあるそうです。
血糖値の上昇を抑える働きをもつといわれているので、そのまま食べるとよいでしょう。
みかんの皮を乾燥させると陳皮(ちんぴ)という生薬になり,胃もたれや消化促進,咳等に効果があるとされます。
陳皮は七味唐辛子の原料の一つにもなっています。
ジューシーで甘く、そのまま食べてもとてもおいしいのですが、皮ごと冷凍して半解凍のものをシャーベットのように食してもおいしくいただけます。
ただ、食べ過ぎると,身体が冷えてしまうので,注意が必要です。
ヘタが青くて小さいもの、表面にツヤがあり,色の濃いもの,触れた時に皮が浮いておらず,果肉がみっちりと詰まっているのが感じられるものが鮮度が良いとされます。
保管する時にはできるだけ重ねすぎないよう風通しを良くし,冷暗所に保存します。
保管の際,箱などにまとめて入れると,傷んだミカンの汁が他のミカンに付いてしまうことがあります。
この汁には腐敗菌が含まれていますので,拭き取っただけでは取り除くことができません。
できるだけ傷んだミカンの汁がついたものは洗ってから保管し直すと、拭き取っただけのものよりも日持ちが良くなります。
●[柚子(ユズ)]…取れるのは11月~12月。
柑橘類の中でも酸味が強いため,搾って焼き魚に掛けるなど、主に調味料として使われます。
冬至になると,お風呂に柚子を浮かべ,柚子湯に入るという習慣があります。
○[レモン]…インド辺りが原産といわれており,流通の大半は輸入されている果物です。地中海では名産になっています。
その爽やかな香りと酸味から,料理やお菓子などに利用され,1年中需要があるため,各国から輸入されます。
国産のレモンは広島県や愛媛県で栽培が盛んで,この時期に旬を迎え,10月頃~1月頃までは出回っています。
豊富に含まれるビタミンCやクエン酸は、疲労回復の働きを持つとされます。
購入する時は、ヘタが枯れていないもの、皮にツヤとハリがあるもの、瑞々しいものを選びましょう♪
すぐに使わない場合、香りの成分は皮に多いことから,香りが飛ばないようにラップに包み,野菜室で保存します。
輪切りにして冷凍するのも良い保存方法の一つです。
●[リンゴ]…様々な品種がありますが、11月~1月頃は様々な品種で旬の時期を迎えます。
○[柿]…様々な種類がありますが,採れる時期は9月~12月頃。
③【旬の魚介】…[ズワイガニ]・タラバ蟹・伊勢海老・[キチジ]・フグ・ヒラメ・ハマチ・クエ・カマス・サバ・ボラ・ウナギ・牡蠣
●[ズワイガニ]…冬の味覚として有名。
日本各地で様々な呼び名をもつカニで、越前ガニやマツバガニなどと呼ばれています。
また,雌と雄とで呼び名が違うこともあり少々複雑ですが,それだけ各地で親しまれてきた魚介といえるでしょう。
国産のもの以外では,ロシア産のものが多く流通しています。
資源保護のために漁期が定められており,この頃になると,漁獲が解禁されます。
身の甘味と食感が絶品で,生食の他,鍋物の具材としても人気です。
・[寒い時期にぴったりな蟹すき鍋]…蟹の種類は、淡泊で食べごたえのあるタラバガニが向いています。
旨味をじっくり味わうにはズワイガニが向いています。
●[鯛(たい)]…小雪・初冬…「めでたい」という語呂合わせで,お祝いの席に登場する魚です。
マダイ、キダイ、チダイの三種類があります。
○[薬膳的効能]
・腎を補い,生命力を高める働きがあり,体力回復・貧血等に効果的です。
・体質:気虚・血虚・瘀血・水滞,五性:微温,五味:甘,帰経:脾・胃・腎
●[キチジ]…旬を迎え、脂がのった白身が絶品の魚です。
鮮度が良いほど,体色の赤色が鮮やかです。
関東ではキンキとも呼ばれ、北海道や三陸地方に多く棲息しています。
刺身や煮付けとして食べられることが多く,以前は安価な魚でしたが,近頃は高級魚として扱われるようになりました。
●[ウナギ]…夏の土用の丑の日があるので「夏」のイメージですが、本当は秋から冬にかけて(10~12月頃)が天然うなぎの旬なのです。
●[牡蠣]…生ガキやカキフライもいいですが、鍋,美味しいですね♪
➌小雪の「旬の花」
○アロエ…学名:Aloe,英名:Aloe,科名:ユリ科,属名:アロエ属,原産地:南アフリカを中心に地中海沿岸やマダガスカル,カナリア諸島
アロエはこの時期に花芽を伸ばして,鮮やかなオレンジ色の花を咲かせます。
戸外でも雪や霜に当たらなければ,越冬できるため,比較的容易に管理ができます。
地植えにするとかなり繁殖するので,気を付けましょう♪
○シクラメン…様々な品種があり、開花期は10月~3月頃。冬の間は見かけることができます。
○ポインセチアは…11月頃から開花し,クリスマスの頃に出回るため「クリスマスフラワー」とも呼ばれます。開花期は11月~2月。
○セイヨウヒイラギが…赤い実を付けるのは11月~12月。
クリスマスの時期に飾りなどとして出回るため,「クリスマスホーリー」とも呼ばれます。
○シーマニア…開花時期:10月~2月,南アフリカ原産。
花言葉:「繁栄」
日本の冬場も室内で育てれば,花を咲かせることができます。
○草山丹花(クササンタンカ,別名:ペンタス)…開花時期:5~11月,アフリカ原産で中国経由で渡来してきました。
星型の花がかわいいです。
「木に咲くサンタンカに似ている草である」という所から名づけられたと言われています。
花言葉:「願事」「誠実」
○サザンカは…ツバキとよく似た花ですが、サザンカのほうが先に咲きます。開花期は10月上旬~1月下旬頃。
○御山竜胆(オヤマリンドウ)…開花時期:10~11月,日本固有の品種で,本州の高山帯に咲き,濃紫色の花が美しいです。
花言葉:「正義」
花屋ではキヤマリンドウという名で取り扱われています。
○モミジ…小雪の頃に各地で赤くなったモミジを見かけるようになります。見頃の時期は11月中旬~12月下旬頃。
○菊…日本の秋の花。10月中旬~12月中旬頃に咲きます。
○寒菊(かんぎく)…開花時期:12月~1月
花言葉:「健気な姿」「繊細」
気温が低く日照時間が短い環境下でも花を咲かせますので,花や緑が少ない冬を彩る花として重宝されてきました。
○ビワ(枇杷)…学名:Eriobotrya japonica,英名:loquat,科名:バラ科,属名:ビワ属,原産地:日本,中国中部
ビワは家庭で育てる果樹としても人気がありますので,,実がなっていると,気づくのですが,花は大きい葉の陰でひっそり咲いているので,気づかないことが多いです。
白っぽくて小さな花がたくさん咲くので,ご近所にビワの木があったら是非見てみて下さい。
●「杉玉」
日本酒の造り酒屋や古い酒屋さんの軒先にまん丸の玉が飾られているのを見たことがありませんか?
これは「杉玉」といって新酒ができたことを知らせるものなのです。
その名の通り,杉の葉を丸く差し込んで作りますが,大きく青々とした杉玉はだんだんと枯れて茶色くなっていきます。
この「杉玉は元々はお酒の神様に感謝を捧げるものだった」といいますが,最近では,こだわりの日本酒を扱う料理店に飾られていることも多いです。
●樹木も冬の装い!
初霜が降りると,気温がぐっと下がり,本格的な冬の訪れを感じますが,厳しい冬が訪れる前に,樹木も冬を越す準備をします。
松の木等にぐるっと腹巻きのように藁を巻くのは「菰巻き」といいますが、実は寒さ対策ではなく,害虫駆除のためなのです。
害虫をこもの中で越冬させ、春になるとこもと共に焼却します。
また、日本庭園ではドレスのように放射状に縄を張る美しい「雪吊り」を見ることができます。
これは雪の重みで樹木の枝が折れないように縄で保持しています。冬の風物詩ですね。
➍旬の鳥…翡翠(かわせみ)
鮮やかな色から、「青い宝石」や「渓流の宝石」と呼ばれています。
この色は構造色といい,翡翠の色素によるものではなく,光の加減で青く見えています。
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to HABI ∞ ROAD(いろんな幸せな道=彼岸への道)
毎日毎日、本当に幸せで、ありがたい
今起きていることは、自分に必要なこと
感謝すべきことしか、起きていない。
気付いて感謝、学んで感謝、成長して感謝 の繰り返しで、
だんだん 満たされているって、すべて愛だって…。
幸せだって 感じる
ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)