[4][大暑の養生法]
暦の上でも二十四節気の大暑に入り,暑さ本番の季節が到来しました。
東北地方ではねぶた祭や竿灯祭などが始まり,夏に発生する昆虫達も騒ぎ始めます。
一年で最も暑い時期とされていて,酷暑で,気温が高い上に,雨が多く,気候は蒸し暑くなり,これから真夏日や熱帯夜等の酷暑が続きます。
大暑は一年で最も天地のエネルギーが盛んになる時期です。
上昇する熱によって,積乱雲が発生し,夕立や雷が大地に降り注ぎます。
人間の身体も自然と同様に,この季節はエネルギーの流れが活発になります。
昼夜問わず気温が高いので、熱中症はもちろんですが,冷たい物の取り過ぎや食中毒など飲食による内臓の不調には充分な注意が必要です。
養生訓(江戸時代:貝原益軒)にも、「夏は最も養生すべき季節であり,酷暑により『元気』が減りやすい」と書かれています。
夏の暑さと湿気(=暑邪)は,人の体力を自然と奪います。
胃腸,心臓,腎臓に負担がかかり,疲れやすくなります。
心臓や腎臓に疾患のある人にとっては要注意の季節です。
*東洋医学で『元気』とは「原気」とも書き、親から引き継いだもので,生命活動の根本となるものです。
これからしばらく暑い季節が続きますが,しっかり養生して,元気に大暑を乗り切りましょう♪
また,大暑は夏の土用と重なります。
年に4回ある土用の中で最も重要なのが夏の土用です。
土用の期間は,過ぎていく季節と次に訪れる新しい季節の
性格を緩やかに交代(変動)させる働きを持っています。
なので、身体や心が不安定になりがちな時期といわれています。
身体の方も次の季節に対応させるために
養生をキチンとシッカリ行ないましょう♪
↓土用についての詳細は
◎夏土用7/20~8/6 大きな変化はやめ,動かないで,運気を蓄えましょう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12609339118.html
★暑さがピークを迎える大暑は,陽が最も盛んになり,新陳代謝も旺盛な時期です。
暑邪(=蒸し暑い=熱+湿気)は…
㊀その熱性から,身体に熱をこもらせ,熱毒も取りやすくなり,高熱,口渇,朦朧,大量発汗等の症状を引き起こします。
㊁気(エネルギー)や津液を消耗させ,口渇,皮膚の乾燥,疲れ,だるい等の症状を引き起こします。
❶大量発汗の養生法
①人体の新陳代謝も激しくなり、よく汗をかきます。
・気温が高く,体内に熱(陽)がこもりやすくなり,汗をよくかきます。
②汗をかき過ぎると…
⑴身体に必要な水分(陰)と一緒に「気(エネルギー)」も大量に消耗してしまいますので,疲れやすくなり、身体がだるい,動悸や息切れといった症状が現れやすくなり,陰を傷めやすくなります。
⑵水分(陰)の消耗により,体内で熱(陽)が過剰になり過ぎると,
熱中症の心配も出てきます。
⑶よく「無病三分虚」と言われるように,病気でもないのに,身体が弱ります。
③【大量発汗の養生法】
養生のポイントは…適度に汗をかき、発汗で失われる気(エネルギー)・血・水分を補うことです。
汗を沢山かく季節ですので、水分の補給はとても重要です。
⑴充分に水分補給をしましょう♪
㈠毎日明け方に,新鮮な冷めた白湯を1杯飲みましょう♪
(…人体に対する水の重要性)
㊀水は人体の重さの約70%前後を占めており,「人は水からなるものである」と言われています。
水は身体にとって非常に重要で,欠くことのできないもので,健康を保ち,寿を益するものです。
㊁なので,伝統的な養生のやり方では,冷めた白湯を飲むことを非常に尊重しています。
また,「毎日明け方に新鮮な冷めた白湯を1杯飲むならば,数年後,非常に不思議な寿を益する効能が現れることになる」と言われています。
㊂460人の65歳以上の高齢者に対しての調査によれば,5年内に毎日の明け方に冷めた白湯を1杯飲むことを堅持している人の中で,82%の高齢者は…これまで大した病気にかかったことがなく,
歯がガタガタせず,顔色は赤くて,ツヤツヤしていて,元気いっぱいで,毎日10km歩くことができたそうです。
⑵普通の水も飲むようにしましょう♪
喉の渇きを感じる前に,冷え過ぎていないものをこまめにチビチビとが基本です。
適度に汗をかき,体内の水の入れ替えのために,さらっとした水分を取り入れることを意識してみましょう♪
㊀口の中や喉は外気に触れやすいので,暑さを感じ,冷たいものをつい飲みたくなりますが,喉以降の臓腑は冷えてしまうと,機能が低下してしまい,気血津液が作りにくくなり,夏バテの原因ともなりますので,冷た過ぎるものの取り過ぎは厳禁です。
・冷たい氷水等で口をゆすぐ等の工夫をしてみましょう。
・水だけではどうしても味気がなく,飲む気がしないのであれば,お茶を水で薄めて飲んでみましょう♪
㊁汗をかくことで,ナトリウムやカリウムが不足しますので,スポーツ飲料もいいのですが,大量の糖分も含んでいますので,身体の水(津液)がとろみを帯びてしまい,よけいに喉が渇いたり,消化器系(胃・脾)の機能を低下させてしまいます。
㊂コーヒー,お茶,アルコール類は体内の水分の排出を促してしまい,身体の内側から乾燥してしまいますので,水の代わりにはなりません。
②夏野菜や夏果物は体内にこもりがちな過剰な熱を循環させ,発散(冷まし),排出し,潤い(水分)と気(エネルギー)を補給してくれ,体内の陰陽バランスを整えてくれます。
㊀清熱…体内の余分な熱を取り除く
㊁解暑…暑さによる不調を和らげる
㊂生津止渇…潤いを生み,乾きを止める
㊃化湿利水…水分代謝を良くし,湿気や水分の停滞を追い出す
⑴夏野菜…夏に旬を迎える野菜や果物の多くは寒涼性で,心身の熱を冷ますものが多く存在します。
ナス科:トマト・茄子・ピーマン
瓜類:胡瓜・冬瓜・苦瓜・ゴーヤ・ズッキーニ等
オクラ・モロヘイヤ・レタス・緑豆・枝豆・サヤインゲン・モヤシ等
・利尿作用のある胡瓜等の瓜(ウリ)科の野菜は,解毒と解熱効果があります。
・冬瓜…身体の熱をとり,余分な水分を排出する利尿作用もあります。
・ゴーヤ…ミネラルやビタミンCが豊富で,身体の熱をとります。
ゴーヤチャンプルー(沖縄料理)に使われている具材のほとんど
(ゴーヤ・豆腐・豚肉等)が寒涼性です。
・緑豆…利尿作用を高めるカリウムが豊富なため,ムクミの改善に有効です。
また,食物繊維を含むことから便秘改善も期待できます。
・上記の食材は身体の熱をとる作用がありますが,摂り過ぎて,胃腸を冷やさないように気をつけたい食材です。
冷房の効いた環境で過ごすことが多い方は特に注意しましょう♪
生姜やニンニク等の身体を温める食材と合わせていただくのがお奨めです。
⑵夏果物…南の温暖な地域で採れる作物も寒涼性のものが比較的多いです。
スイカ・メロン・パイナップル・マンゴー・パパイヤ・グアバ・バナナ
モモ・ビワ・梨・夏みかん・ドラゴンフルーツ等です。
熱中症対策に水分補給は不可欠ですが,水ばかり飲んでいるとムクミが生じます。旬の果物からも水分を補いましょう♪
これらの食材には体内の水分バランスを整える作用があり,ムクミ対策にも有効です。
⑶ハトムギ,蕎麦、緑茶 等
⑷タコ,シジミ,梅干し,酢の物等の食材がお薦めです。
○薬膳茶を作ってみましょう♪
・ゴーヤ緑茶 …急須の緑茶にゴーヤの薄切り1枚を入れる
・ハトムギウーロン茶 …ウーロン茶とハトムギ茶をブレンドする
○トマトで水分を補いましょう♪
この時期、冷たすぎる飲み物や食べ物でお腹を満たしてしまうと,胃腸に疲れが出て,夏バテに繋がってしまうこともあります。
薬膳的には,体液を補ってくれる食べ物で,水分も身体全体の冷却システムも補っていくことをお奨めします。
トマトはそんな代表格なので,あまり冷やし過ぎずに,美味しくお召し上がり下さい。
※トマトについての詳細は↓
⑴凄い栄養成分が豊富な旬のトマトを食べよう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12486606079.html
⑵トマトの恐るべき栄養素「リコピン」を効果的に摂るには?
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12486640225.html
⑶トマトの恐るべき栄養素「リコピン」をさらに効果的に摂るレシピは?
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12606182103.html
⑷トマトの恐るべき栄養素「リコピン」をさらに効果的に摂るレシピ②は?
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12607569394.html
⑸トマトの恐るべき栄養素「リコピン」をさらに効果的に摂るレシピ③は?
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12607661918.html
⑹トマトの恐るべき栄養素「リコピン」をさらに効果的に摂るレシピ④は?
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12607667639.html
③汗のかき過ぎを防ぐ為に…
⑴汗をかきやすい方は酸味を適度に取り入れましょう♪
・疲労回復のため、クエン酸が豊富に含まれる柑橘類,レモン,梅,梅干等がお奨めです。
・食欲がない場合は,お酢を使いましょう♪
例えば,生姜,黒豆,野菜等にお酢を入れて食べると,ますます身体が良くなります。酢の物も良いです。
・上記には汗を抑える作用があります。
⑵ミネラルが入った海産物(昆布等)も少し取り入れましょう♪
④塩分補給は忘れがちなので,汗をかいたら塩分を摂りましょう♪
天然の塩に含まれるにがりにはマグネシウムが含まれており,筋肉の収縮を促します。
天然塩でつくられた味噌や醤油,梅干,黒ゴマと合わせたゴマ塩もお奨めです。
⑤気を補い,陰を養う食材をいつも食べて,体質を増強しましょう♪
古くから中国医学では,「冬は三九を補い,夏は三伏を補う」といいます。
○暑さに負けない体力の増進ために植物性&動物性蛋白質を摂りましょう♪
山芋,芋類,蓮根,高麗人参,カボチャ,ナツメ,キクラゲ,スッポン,ナマコ,豆腐,豆乳,枝豆,空豆,牛乳,肉類(鶏肉),鰻(うなぎ),卵,蜂蜜,ユリ粥,菊花粥等はどれも栄養(気・エネルギー)を補う夏の食材なので,これらのスタミナ食材もプラスすると,身体の体力の消耗を防ぎ,回復も図れるでしょう。
・山芋…胃と膵臓の働きを高め,消化を促進。腎臓機能のアップ。
・カボチャ…体力増進、解毒、美肌、血糖値の安定
⑥薬膳では汗は血から作られると考えられており、汗をかいた時は血を補う食べ物を食します。
[血を補うもの]…人参,ほうれん草,牛肉,レバー,ブドウ等
❷脾胃の養生法
①土用は方角でいえば真ん中にあたり,人間の真ん中はお腹,胃腸,脾(消化器系)で、湿に弱い臓器です。
大暑の頃は,気温が高く,空気の湿度が高いので,汗を多くかき,体力が消耗するだけではなく,消化器系の脾胃(胃腸・脾臓・膵臓)の働きが弱くなります。
自然界の湿気や味の濃い物や脂っこい食べ物は湿邪となり,食欲を低下させたり,疲労感にみまわれ,身体を重怠くさせます。
多くの人はお腹の調子が良くないし,身体もだるいし,食欲もなく,脾虚湿盛という症状です。
この時期,消化器系がフル稼働となり,負担がかかり,夏の疲れが出て,お腹に病症が起きやすいのです。
②【脾胃の養生法】
⑴清補は出来るだけ消化しやすいものを食べましょう♪
⑵この時期は,是非,毎日豆腐を食べましょう♪
(この時期は豆類を多く取ることが大切です。)
【豆腐について】…畑の肉と言われる大豆が原材料の健康食材
豆腐は…
・消化を助け,慢性胃炎を改善します。
・甘味,微寒性で腫物を治し,消炎し,充血を治します。
・散血作用や清熱作用がありますので、ウツを治したり,ストレスを改善します。
・大豆イソフラボン(女性ホルモンの原料)を含みますので,更年期障害の改善にも効果があります。
・紫蘇,ネギ,生姜,茗荷,胡麻などの体を温める薬味をたっぷり乗せて、召し上がって下さい。
⑶人参…五行は脾土・肺金。
胃腸を丈夫にし,肺の防御作用を高め,滋養強壮に役立ちます。
血を綺麗にする作用が強いので,高血圧にも向いています。
⑷枝豆…五行は心火。
夏に気血を補い,胃腸によく,消化を促し,便秘解消や美肌効果,高血圧や肝炎予防にも効果があります。
甘味で平性なので,万人にとっての健康食です。
補血を補い,水の巡りを良くします。
⑸トマトや玉ねぎを食べましょう♪
⑹油濃いもの,甘いもの,暴飲暴食を避けましょう♪
⑺よく噛みましょう♪
日月神事では47回(噛みながらひふみ祝詞を),漢方の世界では80回噛むことを奨めていますが,これらをいきなり目標にすると続かないので ,”今よりも1回増やして噛む” からスタートしてみましょう♪
米や野菜の甘味や味を感じられますよ♪
この時期は、疲れに伴いお腹を壊しやすいのが特徴です。
③【胃腸の養生法】
夏バテでごはんが食べられなかったり、食中毒でお腹を壊したり、下痢や便秘などの消化不良などを頻繁に起こすでしょう。
また,疲労が溜まることで,お腹の調子を崩しやすくなります。
お腹の調子は,栄養吸収とも関係が深いために,身体を回復させる物質が不足することで,疲れがさらに蓄積していきます。
・お腹の調子が悪いと…
疲労回復ができない上、気分をコントロールしてくれる脳内物質:
セレトニンも合成することができなくなります。
食べ物を消化吸収することでエネルギーを得る私達にとって,お腹の調子はとても重要なので,お腹の調子を整えて,エネルギーが貯まるのを待つことが何よりも重要です。
☆お腹の調子を整えるために必要なことは…
⑴腸内フローラの調整です。
一般的に,肉類や魚介類,乳製品等に含まれている動物性蛋白質や脂肪が多い食事に偏ってしまうと,腸内に悪玉菌が増えてしまいます。
そこで,腸内を元気にしてくれる善玉菌を多く摂取し,腸内フローラを整えることが重要です。
善玉菌はビフィズス菌や乳酸菌,納豆菌等の発酵食品に多く含まれており,腸内環境を整えてくれます。
・納豆や乳製品(ヨーグルト,チーズ等),キムチやお漬物,キュウリやナスなどの夏野菜を浅漬けにし、毎日少しずつ発酵食品を摂取するようにしましょう♪
・麹類(味噌,醤油,みりん,日本酒等)
・善玉菌の餌となる食物繊維(ゴボウ,人参,オクラ,ホウレンソウ等)
・オリゴ糖(玉ねぎ,ゴボウ,ネギ,バナナ,大豆等)を積極的に摂取し,身体を整えるようにしましょう♪
腸内環境の変化は、栄養を吸収できないだけでなく,病気にも発展するので注意しましょう♪
ガンや糖尿病や肥満等も腸内フローラのバランスが多大に影響していると言われています。
⑵胃腸の調子を良くしてくれる食材は…山芋,里芋,ジャガイモ,大根,生姜,カボチャ,キャベツ,エンドウ豆,空豆,大麦,梅,果物など
⑶小腸の疲れをとってくれるのが,香ばしいもの(玄米コーヒー,タンポポコーヒー,三年番茶等よく炒った食品)です。
デンプンの多い根や茎を焙煎したものは,熱を循環させて,エネルギーの流れを整えてくれます。
(「小腸」…腸管造血で食べ物を血液に変えます)
⑷いつも一生懸命頑張りすぎている人は,お腹に負担がかかり、
消化機能に影響を与えます。
そのため、お腹(へその下の下腹部)をカイロなどで温めることで,
内臓の血流を上げ,自律神経の調子を整えることが大切です。
㈠[お腹のコントロールに効果的なツボ]を刺激しましょう♪
㊀「太白(たいはく)」…足の親指の付け根内側に位置。
・「中かん」…おへその上から指幅4本分に位置し,「鳩尾」と「おへそ」の真ん中辺りイタ気持ちいい程度に5秒程指圧しましょう♪
冷えている場合にはお灸がお奨めです。
熱さを感じるまで何回か行いましょう♪
㊁足三里(お腹の働きを活発にしてくれるツボ)にお灸を!
場所…膝の外側で,お皿の下から指4本分下がった部位で,一番窪んでいる所です。
内臓の調子を整えるには,ツボを圧迫するより,お灸の方が効果的
なので,熱さを感じるまで,何個かお灸をすえてみましょう♪
昔から足三里にお灸をすえることは,疲労回復につながると考えられています。
㊂労宮(全身の元気がたまる場所)を揉みましょう♪
場所…手のひらの中央
気功では「労宮からエネルギーが外に向かって放出される」と考えられています。
疲れがたまった時は時間を見つけ,気持ちが良い程度にこの部位を揉んだり,お灸をするなどしましょう。
㈢腸内運動を盛んにするために,腹筋を鍛えることが大切です。
お腹の筋肉は便秘改善にも効果的であるだけなく,腸内の血流も良くしてくれます。
➌心臓の養生法
①酷暑のこの時期,「心」の機能が活発になる反面,暑さに乗じて,湿気の邪気が入り込みやすく,「心」の気が消耗しやすい時期で,心臓が弱くなる季節です。
「心臓」は…血液循環の原動力で,体内の熱や循環機能を管理しています。
腸管造血で食べ物を血液に変える「小腸」と共に,体内のエネルギーの循環機能を司っています。
血液循環が乱れ,血液の流れが悪くなりますと、顔色が悪い,手足が冷えて,頭がのぼせる等の夏場に見られる症状や立ちくらみ,めまい,動悸,熱中症になるかもしれません。
②【「心」の養生法】
「清心」…「心」を補い,「心「」を保護しましょう♪
血液の流れを整えて,身体の熱を循環させることが重要です。
⑴朝,短時間,汗が少し出る程度の軽い運動をして,陽気を補い,心を補いましょう♪
運動前に白湯を飲んでから,運動しましょう♪
静かにゆっくりとした運動で,ジワッと汗を流すのが良いです。
⑵11~13時…心経絡の流れの時間帯で,心を補う重要な時間…
この時間帯は,休んで,心を補いましょう♪
少し休むだけで,心臓の血液の補給状態も良くなり,疲労も改善できます。
○お昼寝をしましょう♪
昼寝は業務効率を高める効果があるとして,パワーナップ(15~30分程の短時間の仮眠)をグーグルやナイキ,日本の一部企業等が取り入れています。
30分以上寝入ってしまうと,深い眠りに入ってしまい,起きにくくなったり、夜が眠れないといったこともありますので,15-30分間が良いです。
熱邪(夏の邪気)が身体にイライラや目まい,疲れ等の影響を与える
時期なので,昼寝を積極的に生活に取り入れて,身体と脳と目を小休止させてあげましょう♪
⑶午後,室温程度のお茶でこまめな水分補給を心がけ,心を補いましょう♪
・汗がたくさん出ると,カリウムなどが流出しやすくなります。
・お茶にはカリウム等の成分がありますので,お茶を飲むと,カリウム等の微元素を補い,心を補います。
③【「心」の食養生法】
下記を食べましょう♪
⑴赤色の食材(ナツメ,クコの実,アンズ,トマト,人参,梅干,赤米,八丁味噌等)…暑さで疲れた心臓を癒す・肌効果
赤い色の食材は、夏の体を元気にしてくれます。
・トマト…血管に詰まった汚れを分解するリコピンが含まれていて,
心臓の働きをサポートします。
⑵苦みのある食材
苦みには,血液中の老廃物を分解(解毒)して,熱を分散(解熱)させ,
血液の流れを良くするビタミンやミネラル,酵素,抗酸化物質等が含まれていて,心臓を癒してくれます。
・野菜…春菊,パセリ,大根菜,苦瓜,ウコン
・山野草…ヨモギ,フキなど。緑茶。
・穀物…タカキビ・ヒエも苦みのあるとおすすめです。
×避けた方が良い苦みのある食材は…心臓に負担をかけるタバコ,ビール,コーヒーなど。
⑶「心」を落ち着かせる物…小麦,鶏卵,うずらの卵,牛乳,内臓のハツ,ナツメ等
➍湿邪を追い出す食養生
①酷暑のこの時期,暑さに乗じて,湿気の邪気(湿邪)が入り込みやすく,手足の重だるさ,食欲不振,悪心,嘔吐,むくみ,尿が濃く少ない等の症状でやすい時期です。
暑邪は湿邪と結びつきやすく,「暑湿(しょしつの邪」と呼ばれます。
②湿邪を追い出す食養生
⑴むくみの原因となる湿を出してくれる食材は…スイカ,トウモロコシ,胡瓜,冬瓜,茄子,豆類(枝豆,大豆),モヤシ,コンニャク,ハト麦など
上記の食材は,消化機能を司る脾胃を助け,身体に停滞した水の排出を促すとされています。
⑵「トウモロコシの髭茶」(韓国おなじみのお茶),黒豆茶,小豆茶にも利尿効果があるので,水分補給に利用しましょう♪
特にむくみや冷えが気になる方は、氷を入れない常温か,ホットで飲みましょう♪
③むくみ予防に足裏マッサージをしましょう♪
一日の終わりに土踏まずを中心に,足裏をマッサージしましょう♪
椅子に座り,ゴルフボールなどを足の下に置き,転がしながら刺激するのも良いでしょう。
❺夏バテの対処法
しっかりと休養することができず,虚弱な方は,特に夏痩せや夏バテ(暑気あたり)等になりやすくなります。
特に睡眠不足は、身体の熱を冷ます働きが低下して、熱が籠りやすく、熱中症のリスクが高くなるので要注意です。
・特に老人や子供,身体が弱っている人は,夏痩せ,夏バテ,全身倦怠,頭痛,手足の感覚が鈍くなったり,吐き気,下痢等症状に注意しなければなりません。
・疲れが溜まった場合は「水分や睡眠は摂れているか?」「呼吸が浅くなっていないか?」等をチェックしてみましょう♪
①[夏バテ(暑気あたり)の前兆]
・呼吸が浅くなる
・息苦しく,頭がボウッとして,注意力や集中力が持続しない
・身体に力が入らず、手足の感覚が鈍くなる
・汗が多く出て、喉の渇きが癒えない
・吐き気(悪心)が現れる
②[夏バテの対処方法]
上記のような症状が現れた場合は,
・風通しの良い涼しい所で休みましょう♪
・ゆっくりとした睡眠をとりましょう♪
・薄い塩分を含んだ白湯(さゆ),スイカの汁を飲みましょう♪
・緑豆スープ,梅入りのスープ等を飲みましょう♪
・茄子、瓜なども良いでしょう。
・しばらくは体内に熱がこもっているので,熱性のある食べ物は避けましょう♪
➏【注意事項】
①暑いですが、身体を冷やさないようにしましょう♪
⑴つい冷房を低い温度にしてしまいがちですが,涼しすぎないように室内は適温にしましょう♪
・部屋の温度管理をしっかり行ない,外と内の温度差を大きくしないようにしましょう♪
・オフィスや外の店や電車でもかなり涼しい所がありますので、出かける時は,首に巻けるストールや薄い衣服を準備しておきましょう♪
・冷房で冷えた場合は…スパイス(シナモンや生姜など)やハーブティー等で身体を温めましょう♪
⑵胃腸を冷やさないようにしましょう♪
・冷たい果物や寒性な物をたくさん食べないようにしましょう♪
・冷たいものを一時に大量摂取すると,胃腸が冷えて働きが弱まりますので,気をつけましょう♪
・冷たいものの摂り過ぎは控え,1日1回は暖かいものを摂りましょう♪
お奨めはスープやお味噌汁です。
消化も良く野菜も蛋白質も摂れます。
・冷たい素麺やうどんを食べる時は「生姜」を加えましょう♪
冷やす食べ物には,身体を温める食材を加えて,バランスを取ることも重要なことです。
㈠胃腸を冷やすと…東洋医学での『脾の臓』と『胃の臓』を痛めてしまいます。
大量に冷たい物を食べると,脾胃の陽気を損傷して,寒湿邪気が体内に留まり,お腹の痛みや下痢等が発生しやすくなります
㈡脾・胃を痛める(胃腸が弱る)と…飲食物から『後天の精(栄養の様なもの)』を取る作用が低下して,『後天の精』が養われない為に,身体がダルくなったり,場合によっては目眩(めまい)が生じることもあります。
㈢夏に胃腸を痛めた場合…秋に何らかの体調不良を起こしやすくなります。
毎年秋に体調を崩す方は,「夏に冷たい物を取り過ぎていないか?」思い出してみて下さい。
㈣[胃腸の回復方法は?]
冷たい物を取り過ぎて胃腸を痛めた方は,温かいお粥や雑炊等,
消化が良くて,お腹を温める食べ物がお奨めです。
また、朝晩の涼しい時間の散歩も胃腸の回復に役立ちます。
⑶お腹が冷えないようにしましょう♪
・冷えると,子宮に寒邪気が入り,生理痛が酷くなります。
・お風呂の湯船に浸かって,適度に汗をかきましょう♪
②「土」の働きを助ける甘い物は食べ過ぎないようにしましょう♪
土用(≒大暑)期間中は土剋水といって,腎の機能が抑えられ,糖尿の数値が悪化したり、おしっこの回数が減って,浮腫みやめまいが出たりします。
③夜更しをしないようにしましょう♪
・記憶力が低下し,頭痛にもなります。
④激しい運動をしないようにしましょう♪
・酷い場合,熱中症になりやすくなります。
❼『冬病夏治』
中医学では『冬病夏治』という「冬の病は夏に治療する」という言葉があります。
冬に必ず風邪をひいたりする方はこの時期の過ごし方次第で,秋冬の体調が大きく左右されます。
なので、冬の病は夏のうちに治療しましょう♪
❽『鬼の霍乱(おにのかくらん)』
普段とても元気な人が珍しく体調をこわしたり、病気になったりすることという意味で、
ちょうどこの大暑の時期に起こりやすいと言われています。
特に吐き気や下痢等の病気を指すこともあるそうで、「自分は元気だから大丈夫!」と思っている方でも,この時期は慎重に身体を大事になさって下さい。
➒楽しんで過ごしましょう♪
夏(獅子座)は明るい太陽の季節で,「嬉しい」「楽しい」と思うべき季節なので、基本的な過ごし方は「楽しむ」ことです。
だから、夏祭りが多いのです。
ご自分が嬉しかったり,楽しかったりすることに、積極的でありましょう♪
夏は陽気に笑って過ごすのが吉です。
「笑い」には,緊張を緩めて,血行を促進する効果がありますので,熱を滞りなく全身に循環させてくれます。
夏は朗らかに明るく笑顔で過ごしましょう♪
❿まとめ
仕事を合理的に配置し,大暑の厳しい日差しや日光に長時間当たることを避けて,室内の換気と通風を良くし,睡眠を十分にとり,水をこまめに飲み,飲食の衛生に十分注意を払い,暑い夏こそ,昔から伝わる食の知恵を活かし、旬の食べ物をしっかり食べて,夏バテを防ぎ、 この厳しい大暑を明るく元気に過ごしましょう♪
◎[24節気:大暑…7/22(木)~8/6(金)…の過ごし方]
❶[24節気:大暑~8/6]1日1度宇宙を楽しく進もう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12612282482.html
❷行事&イベント[24節気:大暑]1日1度宇宙を楽しく進もう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12612333722.html
➌旬のもの[24節気:大暑]1日1度宇宙を楽しく進もう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12612457329.html
➍養生法[24節気:大暑]1日1度宇宙を楽しく進もう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12612554327.html
◎夏土用7/20~8/6 大きな変化はやめ,動かないで,運気を蓄えましょう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12609339118.html
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3695(Go:嬉し楽しのみろくの世界へ行こう)♪
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毎日毎日、本当に幸せで、ありがたい
今起きていることは、自分に必要なこと
感謝すべきことしか、起きていない。
気付いて感謝、学んで感謝、成長して感謝 の繰り返しで、
だんだん 満たされているって、すべて愛だって…。
幸せだって 感じる
ありがとう ご縁に感謝 (byおじぞう)
【図書館カフェ ハビロード】の店主【平井克也】の著書
『成功する人は、なぜ宇宙を語るのか。』が
2017年12月13日(ひふみの日)に,
【徳間書店】から出版されました。
店主の平井は1961年12月30日生まれですが,生年月日の数字を入れ替えると,01112369(いいひふみロッカー)になります。
なので,平井はひふみ祝詞の申し子なのです。
一二三(ひふみ)とは…[限りなき神の弥栄]であるぞ、
一(ひ)は始めなき始[ミクロ(極小)]であるぞ、
ケは終りなき終り[マイクロ(極大)]であるぞ、
[神の能(はたらき)]が一二三であるぞ、
始なく終なく弥栄の中今(なかいま)ぞ。
一二三は[神の息吹]であるぞ,一二三唱えよ,
神人共に一二三唱へて岩戸開けるのざぞ
始め一二三あり,一二三は神ぞ,一二三は道ぞ,
一二三は祓ひ清めぞ, 祓ひ清めとは弥栄ぞ,神の息ぞ
本当のひふみ祝詞を宣りましょう♪
悪や学にだまされて肝心の祝詞まで骨抜きにしてゐるでないか,
これでは世界はきよまらんぞ。
祝詞はよむものではないぞ、神前で読めばそれでよいと思うてゐるが,それ丈では何にもならんぞ。
「ひふみ祝詞」についての詳しい説明は
下記ブログを是非ご覧下さい!
↓【1】(ひふみ祝詞➀)最強の浄化祝詞:ひふみ祝詞をマスターし,1日3回唱えよう♪
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12293466163.html
↓【2】(ひふみ祝詞➁) ひふみ祝詞の唱え方
https://ameblo.jp/skmhirai/entry-12534751377.html
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実践の具体例】をたくさんわかりやすく書かせて頂いています。
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