【2】桃とは?
桃には下記のような願いが込められています。
⑴「桃」は弥生時代に中国から渡来した植物で、
中国では、「子孫繁栄をもたらす霊木」とされ、
その実を[不老不死・不老長寿の仙薬]とする伝説もありました。
・桃には百歳(ももとせ)まで生きられるようにという
不老長寿の願いも込められていました。
・実は「不老長寿の果物」とも呼ばれ、食べると、
「不老不死の仙人になれる」とか、長生きするとされていました。
⑵「桃」という字は,木へんに「兆」と書きますが,
「兆」は物事や生命の始まりや生命の兆(きざ)しを意味していて,死などの悪い邪気を払う(魔除け・厄除けの)
神聖な樹木,花として扱われていました。
生命を宿す女性も意味するようになりました。
・[桃という果物]は,その形が生命力を宿すものとみなされていました。
・[桃(赤)色の花]も邪気を払うと言われ、
[葉]も種もまた漢方薬などに利用されてきました。
・鬼(邪気)退治に行くのが「桃太郎」なのもそのためです。
⑶桃の花の明るさが冬の暗さを追い払ってくれます。
⑷桃の香気が邪気を祓う神聖な木とされています。
このように、元々邪気を払う目的の「上巳の節句」が「桃の節句」と呼ばれるようになったのも、自然な流れといえるでしょう。
「上巳の節句」には、桃の花を漬けたお酒を飲み、
桃の葉が入ったお風呂に入って邪気祓いを行います。
❷[桃の伝説]
①[中国]
⑴仙人が住むといわれる桃源郷に実る「仙果」(=桃の異名)
という果物が尊ばれてきました。
⑵秦時代に神仙の法を説明した仙樂という本で,
桃の木から出る果物の汁を飲むと長生きできる
(=神仙になれる)と記録されています。
⑶「列仙傳」という本にも、
桃を食べて神仙になったと記録されているそうです。
⑷中国安徽省の黃山の伝説によると,
皇帝が山中で不老不死の祈りを奉げ,その山に仙桃峯という
峯ができ,「黄山に登る者は必ず線道峰に立つことになる」
といわれるほど有名になったそうです。
⑸桃が延命の仙木と認識されるようになった決定的なきっかけは、[西王母の天桃伝説][,西遊記などの道教系の小説]で,
不死のシンボルとして表現されてきたからだと思われます。
西王母は玉皇(ぎょっこう)大帝という道教の最高位の神様の奥様で,女神の中では最高位の神様で,長寿の神様です。
人気のある神様なので、多くの伝説に名前を残しています。
㈠「西王母の天桃伝説」
㈡「孫悟空が貴重な西王母の桃を食べてしまった」という
『西遊記』のエピソード
㈢「西王母が天界で漢の武帝に桃を授けた」という伝説
㈠西王母を描いた絵には大抵桃が描かれており、古来中国では、
桃は魔よけの力があると云われ、仙人の杖に使われたり、
お札に使われたりしてきましたが、
崑崙山(中国古代の伝説上の山)には【天桃】([王母桃]又は
[蟠桃])と言われる不老長寿の桃があると云われていました。
伝説に出てくるこの桃はとても小さく,銃の玉ほどの大きさしか
なく,3000年に一度しか実らないと云われ、
西王母がこの桃が実ったのをお祝いして「蟠桃宴」を開きます。
この宴に呼ばれるのは超一流の神様・仏様達だと云われますが、孫悟空はその宴に乱入し、大暴れをしたそうです。
㈡西遊記の中で、孫悟空は、
天界の桃園の3600本の木の管理をまかされ、
[手前の1200本]は[3000年]に一度、実をつけ、
それを食べると[仙人]になれ、
[真ん中の1200本]は[6000年]に一度、実をつけ、
それを食べると[不老不死]になり、
[一番奥の1200本]は[9000年]に一度、実をつけ、
それを食べると[未来永久に生き続けられる]とされていました。
この桃を西王母の誕生日の3月3日に食べる慣わしになっていましたが,
孫悟空が盗み食いをしてしまったという伝説が残っています。
⑹昔から桃の花には,辟邪(鹿に似て二角をもち,邪悪を避けると
いわれる古代中国の想像上の動物)の力があると信じていましたので,桃には逐鬼驅魔の霊力があり,悪いことや悪霊を追い払う呪物として認識されていて,「桃の木は,百鬼を消してくれる仙木である」と記録されています。
「鬼に桃の木の棒」という昔の言葉も
桃の木を逐鬼の象徴とされてきたことを暗示しています。
②[日本]…古くから桃には邪気を祓う力があると考えられています。
⑴『古事記』では、伊邪那岐命(イザナギノミコト)が
現世に帰ろうとする時に,桃を投げつけることによって、
鬼女:予母都色許女(よもつしこめ)を退散させました。
伊邪那岐命はその功を称え,桃に意富加牟豆美命
(オオカムヅミノミコト)の名を与えたと云われています。
⑵『桃太郎』は桃から生まれた男児が長じて鬼を退治する民話
ですが,この鬼とは,「厄」のことであると言う説があるそうです。
「桃には霊力がある」と昔から考えられていたようで,邪気「厄」を
祓うために桃を使った話が生まれたと云われています。
⑶百手祭り…節分には,桃の枝で作った弓で,葦の矢を打って,
鬼を祓う儀式が伝わっている神社もあるようです。
百手祭りは,各地で行われていますが,桃手祭りと書く所もある
そうで,祝詞には,「桃の木の里~」言う言葉が出てくるそうです。
⑷魔よけのために,寺院の建物や門に桃が彫られているのも
しばしば目にします。
⑸3月3日の桃の節句は、桃の加護によって,
女児の健やかな成長を祈る行事です。
③日本最古の[縄文時代前期の桃核]が出土…
伊木力遺跡(長崎県多良見町)…弥生時代後期に
大陸から栽培種が伝来し,桃核が大型化したそうです。
食用の他、祭祀用途にも用いられ、
斎串など祭祀遺物と伴出することもあります。
・[原産地]…中国西北部の黄河上流の高山地帯で,
欧州へは紀元前4世紀頃にシルクロードを通り、
ペルシア(英名ピーチ〈Peach〉は“ペルシア”が語源で、
ラテン語のpersicum malum〈ペルシアの林檎〉)経由で伝わりました。
④[語源]…諸説あります。
・「真実(まみ)」より転じたとする説
・実の色から「燃実(もえみ)」より転じたとする説
・多くの実をつけることから「百(もも)」とする説など
・英語圏においては、傷みやすいが美しく美味しい果物から
古い俗語で「若く魅力的な娘」を表し、そこから「ふしだら女」
「(複数形で)乳房」などの意味にも転じている。
⑤[効能]…桃は女性にとって嬉しい効能が詰まった食べ物です。
⑴桃の実…㈠カリウム、カテキン、ビタミンB、水溶性食物繊維が豊富で、ダイエットにも最適。
㈡水溶性食物繊維を多く含むため、老廃物排出効果があり、
便秘の解消も期待できます。
㈢芳醇な香りは鎮静効果もあります。
⑵[桃の葉]…あせも、ただれ、日焼けに効き、
肌を美しくする効果があり、
子供にも適した入浴剤や収れん水に使われています。
⑶[桃の種子]を使った漢方薬「桃仁」は…血の巡りを良くして、腸を潤す働きがあり、女性の疾患に効き目があり、
月経不順、月経痛を治し、便通を整えるのに効果的です。
⑥[花言葉]…
⑴「私はあなたの虜」「チャーミング(気立ての良さ)」…
古代の女性にとっての美のシンボルは薔薇でも桜もなく、
「桃」だったそうです。
⑵「天下無敵」…
桃が昔から悪鬼を追い払う道具としてよく使われたから
【3】桃の節句の行事食&縁起の良い食べ物は?
桃の節句では、お雛様を飾り、御馳走やお菓子を食べて、
女の子の成長を願って、お祝いの膳を用意します。
白酒、菱餅(草餅)、雛あられ、チラシ寿司、
蛤(ハマグリ)のお吸い物などで祝うのが一般的です。
桃の節句の膳には、時代や地方によって多少変化はありますが、アサツキ,ワケギ,カレイ,小鯛,サザエ等
その頃採れる「季節の初物」や「旬のもの」が用いられます。
これらの食材は、それぞれ幸せな結婚や子孫繁栄を願う意味があり、
また、病気を防ぐ力や薬効があるとされるものが選ばれています。
桃の節句の定番料理の意味や由来は?
❶[桃の節句の御馳走の定番]は…
チラシ寿司と蛤のお吸い物です。
①見た目が華やかなチラシ寿司は…桃の節句の食卓の主役です。
⑴[由来]…平安時代に、「なれ寿司(現在のお寿司の起源)に、
エビや菜の花を乗せて、
彩りを良くして食べたことだ」と言われてい,ます。
現代に受け継がれていくうちに,より華やかで見栄えのするものに変化していき,今の「チラシ寿司」になったと考えられます。
また、お寿司が好まれるのは、ちょうど新鮮な春の魚介類が
出回るため、季節感を味わうのに良いからです。
チラシ寿司の具材には、縁起の良い山海の幸を使い、
彩り良くちらします。
⑵具材に込められた意味は…
・エビ…エビの赤は生命を表し、
「腰が曲がるまで長生き(長寿が全う)できますように」
・レンコン…穴が開いているところから
「見通しが立ち、先が見通せるように」
・豆…「健康で、マメに勤勉に働けるように」
さらに,錦糸卵の黄色や菜の花や三つ葉の緑色,
ニンジン,イクラ等の春が旬の彩りも豊かで、美しい、
春の訪れも感じさせてくれるメニューです。
②[手まり寿司]…毬(まり)のように、コロンとした丸い形の
寿司で、雛祭りの食卓でもよく用意される一品です。
てまり寿司を食べるようになった由来は,はっきりとしていませんが,見た目の華やかさや可愛らしさもあり、
特別な日のメニューに最適です。
子供の好きな具材を使って様々な味を用意すると、
楽しさも増すでしょう。
③[蛤のお吸い物]
雛祭りは水辺に関係してるため,海の幸を供えました。
蛤は二枚貝で,一つ一つ形が異なり、他の貝とはツガイになれないことから,女の子の「美徳」「貞淑」「良縁」を表しています。
また、同じ一組の貝殻同士でないとピッタリと重なることがないため、相性の良い結婚相手と巡り会い,結ばれて,夫婦円満に,
仲睦まじく暮らせることを願って食べられます。
お椀に盛り付ける時は,開いた貝殻の両方(1つの貝に2つ)の身を乗せ,「将来,一人の人と長く幸せに仲良く過ごせますように」との願いを込めて、将来の幸せを祈願しましょう♪
❷桃の節句のお菓子の定番は?
①[菱餅(ひしもち)]…雛人形と一緒に飾るなど、
桃の節句に欠かせない縁起物のお餅で,初節句を迎える
女の子の健やかな成長と豊かな人生を願い,祝うものです。
⑴菱形には、菱の実、家紋、心臓の形などのいわれがあります。
⑵植物のヒシ(菱)は、水面に拡がって繁茂することから、
その葉の形を模した菱形は成長や繁栄のシンボルとして,
古くから親しまれてきました。
⑶一般的には緑、白、赤の三色のお餅を重ねて菱形に切った
菱餅ですが、地方によって五色や七色の菱餅もあります。
⑷菱餅は中国の上巳の節句に食べられていたお餅がルーツ
とされていて、この色にもそれぞれ意味があります。
㈠[緑]…健康・長寿の「若草」(「新芽」の萌ゆる「命」のイメージ)…
[造血作用]や邪気を祓いデトックス効果があるクロロフィルや
酵素,ビタミン,ミネラル等を豊富に含んだ[蓬]を使っています。
緑は蓬(ヨモギ)餅(かつては母子草〈ははこぐさ〉という草餅)です。
草の芽や大地を表します。
菱餅は雛祭りの起源とされている上巳節と共に中国から伝わった風習で、元は母子草のお餅で、母と子が健やかであるようにという
願いが込められています。
「母子をついて餅にする」と嫌がられるようになり、
日本では蓬を使うようになったといわれています。
㈡[白](江戸時代)…純白のけがれない[純潔]の「雪」のイメージ…
血圧を下げ,滋養強壮や健胃効果がある[ヒシの実]を使っています。
「洗浄・清浄」「子孫繁栄」「長寿」を表します。
㈢[桃(赤)](明治時代)…[魔除け・厄除け]との「桃の花」のイメージ…デトックス(解毒)作用、止血・鎮痛効果のあるクチナシを
用いて,赤い色付けがされています。
すべてが薬草を使用した健康食品でもあり、穢れの払い、
「健やかな子に育ってほしい」というお祝いの意味や願いが
込められています。
⑸赤・緑・白の3色には,それぞれ「赤=魔除」「緑=健康、長寿」「白=洗浄、子孫繁栄、純潔」の意味が込められていて,3色の餅を,生命力の象徴である菱の実の形に整えたという説もあります。
⑹基本的にこの3色は赤・白・緑の順番で並べますが、これは
「白い雪の下には草(=緑)が萌え,雪の上では桃の花(=赤)が咲いている」という"雪解けの春の情景"を表しているそうです。
⑺食べ方は自由ですが、角からちぎって食べ、
「角が立たないようにする」というコミュニケーションに関わる
縁起担ぎの意味を持たせる事もあるそうです。
②[雛あられ]…桃の節句で食べられるお菓子。
倹約の心を表しています。
⑴日本の四季を意味する「緑・白・桃・黄」の4色で構成されていて,「一年四季を通して娘の幸せや健康を祈る」
という意味が込められているからです。
⑵菱餅と同様、「緑、白、桃」色でできていて,それぞれ新緑、
白雪、桃は厄除けの意味が込められています。
⑶元々「雛の国見せ」という貴族階級の娘達が雛人形を川辺や
野原に持ち出し,春の景色を見せてあげるといった風習の際に,
持参して食べるものとして生まれました。
⑷関東と関西で味付けが異なり、
関東は砂糖を多く使った甘いポン菓子で、
関西は醤油をメインとしたしょっぱい味わいのあられ
になり、見た目も味も違います。
・関東以北…米を爆発させて作るポン菓子に着色し、
砂糖で甘く味付けしたもの。
・名古屋…長い筒型のあられが入った甘いもの。
・関西…菱餅を砕いて、塩や砂糖醤油やコショウ味で
,味付けして揚げた小さな丸い形のあられ
・しかし、近年では東海や北陸では両方を売っている場合も多く、消費者の嗜好や流通・情報の発達により、
関東・関西の垣根がどんどん低くなっているようです。
③[桜餅]…桃の節句に限らず食べられる和菓子ですが、
桃の節句に桃色の桜餅がピッタリのイメージであることから、
好まれて食べられる習慣が生まれたようです。
実は桜餅も、桃の節句に食べられるようになった由来は、
はっきりとしていません。
しかし、菱餅よりも桜餅の方がより食べやすいということも,
人気の理由の一つなのかもしれません。
➌白酒・桃花酒・子供は甘酒
①[白酒(しろざけ)]…桃の節句では,焼酎やみりんに
蒸したもち米や麹を加えた「白酒」が用意されます。
江戸時代頃から、桃花酒よりも白酒の方が好まれるようになり、
着したといわれていますが、その理由は、老舗酒屋が上巳の節句に売り出した白酒が「女性に飲みやすい白酒を桃の節句に
飲んで厄払いしよう!」という事で大ヒットしたからという説と
「大蛇を身ごもってしまった女性が白酒を飲んで,
胎内の大蛇を流したから」という説もあります。
白酒はアルコール度数10%前後のお酒ですから、
大人しか飲めず、子供は飲むことはできません。
②本来は「百歳(ももとせ)」を願い, 「百歳」に通じる事から,たくさんの
桃の花びらを清酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」を桃の花を刻んで浮かべたり,杯に花びらを浮かべて飲む風習があったそうです。
白酒やノンアルコールの甘酒は江戸時代から始まった風習で、
平安時代には桃花酒が盛んに飲まれていました。
古来には、美しく、邪気を祓う力をもつ桃のお酒を飲み、
季節の節目を無事乗り越えるという意味があったようです。
桃の花を眺めながら、是非、桃花酒を飲んでみましょう♪
子供だけではなく、大人も楽しめる桃の節句になりそうです。
③甘酒には2種類ありますが、子供には、白く白濁した見かけが
白酒に似ている、ノンアルコールの甘酒がお奨めです。
⑴ご飯に米麹を混ぜて一昼夜ねかせて作るもの(別名「一夜酒
(ひとよざけ)」)はアルコール度数1%未満なので、子供でも安心です。
⑵酒粕を使ったものはアルコールを含みます。
【4】桃の節句に飾る花は?
桃の節句では、花も飾って華やかにお祝いしましょう♪
❶桃の節句と呼ぶように、桃の花を飾るのはやはり定番です。
①桃の花は美しいだけではなく、生命力の象徴ともいえ,
厄払いや魔除け,長寿をもたらす力も持っているといわれています。
②中国で、その花の明るさが冬の暗さを追い払ってくれること、また桃の香気が邪気を祓う神聖な木とされていることから、
女児の成長を祝うのに飾られるようになりました。
③旧暦の3月3日は現在の4月上旬頃にあたり,その頃は桃の花は満開ですが,明治時代に新暦に改められると,季節は1ヵ月以上も早くなり、現在の3月3日では戸外の桃は開花しません。
④当初は梅の花を代用したり、遠く南国から桃の花を運んだり
したようですが、関東の花農家は色々と工夫を凝らし、
斜面に穴を掘って室(むろ)を作り,ここでムギヌカなどを発酵させ,
加温し,小さな蕾の付いた桃の花を枝を入れ、早く咲かせました。
⑤桃の節句に飾る桃は観賞用に改良された「ハナモモ」の花が使われています。
ハナモモの花は実桃の花に比べて少し大きい八重桜位の大きさで、色は桃色、白、赤などが揃い、実に華やかです。
枝を埋め尽くすように咲く桃の花は、
すくすくと成長していく女の子のようにも見えます。
かわいらしいピンク色の内側に数々の不思議なパワーを持つ
桃の花に、美しく、強い女性像が重なります。
❷「橘」…魔除けになり、桃の節句に飾るのに最適な木花です。
雛壇に飾られているもので、
基本的に橘は桃の花とセットで置かれることが多いです。
橘は雛人形に向かって東側に飾るのが決まりです。
不老長寿の柑橘系の木と言われ、初夏には白い花を咲かせます。
橘は昔から日本に自生している植物で、
神の依り代とも言われています。
➌「桜」…魔除けと邪気払いをしてくれる力があり、
桃の節句に飾るのに最適な木花です。
桜の花びらを入れた甘酒を飲む所もあるようです。
➍「梅の花」…雛祭りに、紅白の梅の花を飾ることもありますが、「紅」には魔除けや厄除け、「白」には高貴などの意味があり、
見た目にも華やかになります。
❺菜の花…春の花の代表。鮮やかな黄色の花。
ただ、菜の花はお浸しにして食べたりもするので、
「雛祭り」に飾るというよりは、春を感じることが出来るように,
食卓に上がることが多いかも知れません。
また、黄色はヨーロッパでも春の象徴カラーとして,
この時期を飾る花としてあらゆるシーンで多用されます。
➏そのほか、スイートピー、チューリップ、キャンディタフト、
レースフラワー、レンギョウなど。