【1】立春(りっしゅん)とは?
❶2月4日(金)5時51分は二十四節気の一つ『立春(Beginning of Spring 黄経:315度)』です。
二十四節気の第1。正月節(旧暦12月後半~1月前半)。
①現在広まっている定気法では…太陽黄経が[315度]に達した時刻の日のことをいい、2月4日頃。
・暦ではそれが起こる日ですが、天文学ではその瞬間とする。・恒気法では…冬至から1/8年(約45.66日)後で2月5日頃。
②立春から新年がスタート
[立春]は二十四節気の[一年の最初の節気]で、[一年の始まりの日(=新年)]でもあり、[春の始まりの日]でもあります。(「立」は中国語で「始まる」という意味)
⑴旧暦では立春近くに[正月]がめぐってきたので、
立春は[春の始まり]であり、[1年の始まり]でもありました。
旧暦(太陰太陽暦)では立春の頃に元日が巡ってきて、立春と正月はほぼ重なっていましたが、立春=元日にならないのは、二十四節気は太陽の動き、元日は月の動きで決められていたからです。
⑵[月(太陰)の満ち欠けを基準(月切)]にした[元日(旧正月)]は[立春に最も近い新月]とし、[太陽黄経を基準(節切)]にした【立春】は、ともに新年ととらえられていましたので、[旧暦12月末日(大晦日)]と[立春前日の節分]は,ともに[年越しの日]と意識されていました。
⑶[年内立春]…年によっては、旧暦の正月の前(旧12月の内)に立春を迎えることがあり、これを[年内立春]といいます。
[新年立春]…立春が旧暦の正月(旧1月1日)以降に来る場合、[新年立春]といいます。
旧暦の元日=立春の日ではありません。
⑷いずれにしても、立春が新しい年の始まりであり、「新春」「迎春」などの言葉にその名残がみられます。
③[「立春」はいろいろな起算日]…旧暦ではこの日が1年の始めとされていたため、様々な決まり事や季節の節目は立春が起点になっています。
⑴八十八夜、二百十日、二百二十日も立春から数えます。
[八十八夜(はちじゅうはちや)]…立春から88日目のこの日は5月2日頃で、農家にとってとても大事な日で、八十八夜の別れ霜といって、農事の目安の日です。この日にイネの苗代(イネの苗を作る場所)を作ったり、作物の種まきをしました。
また、「八十八夜」は「せっせっせーのよいよいよい」で始まる茶摘み歌でよく知られていて、この日に摘んだ茶の葉は品質が良いと言われています。
農作業だけでなく、瀬戸内海では豊漁期に入る目安にもされていました。
[二百十日(にひゃくとおか)]…立春から210日目のこの日は9月1日頃で、台風の多い日と言われています。
「八十八夜」「二百十日」は二十四節気にはなく、日本だけの節気で「雑節」と呼ばれ、「節分」「入梅」「土用」「彼岸」などがあります。
⑵桜の起算日…桜の開花時期の目安として、「立春」からの最高気温の合計が540℃という概算法があります。(他に、元日からの平均気温の合計が600℃、2月1日からの最高気温の合計が600℃という方法もあります)
❷[暦便覧]では…「春の気立つを以って也」とされ、「寒さが極まって、春の気配がする」「寒さも底をついたので、これから寒さは和らいでいく」といった意味です。
実際に、日本で一番寒いのは、大寒(1月終わり頃)~立春の頃で、立春の頃から寒さも一段落つき、最低気温が少しずつ上がり始めていきます。梅の花が咲き始めて春が感じられる頃で、暦の上では、この日から春になります。
①「春一番」…強風が吹き荒れる
立春を過ぎてから初めて吹く強い南(寄りの強)風を「春一番」と呼び、以降、2回目、3回目を「春二番」「春三番」と呼びます。
気象庁の定義では、立春から春分の日の間に、日本海で低気圧が発達し、南寄りの8m以上の強い風が吹き、前日より気温が上昇する現象を指します。
元々は、漁師が使っていた風を表す言葉の1つで、竜巻などの突風を伴うため、警戒していました。日常でも気をつけましょう♪
②日照時間が長くなる
日照時間が1番短く、 南中高度(1日で太陽が最も高い位置にある時の地平線からの角度)が最も低いのは、[冬至(12月22日頃)]ですが、太陽からの光で地球が温まるのには約1ヶ月程の時差があります。
そのため,一年で一番寒くなるのは,冬至の約1か月後の[大寒(1月20日頃)~立春(2月4日頃)]なのです。
日脚が少し伸びたと感じられ,冬至の頃より日の入りは約40分遅く,日の出は約10分早いので、昼間の時間が約[50分]長くなっています。
まだまだ気温も低く,防寒具も手放せませんが,日脚も延びて,日差しも明るさを増してきます。
➌暦の上では[春]…「立春→雨水→啓蟄→春分→清明→穀雨」という6つの節気からなり、節分の翌日の立春に始まり、立夏の前の日の節分に終わります。
[節気:旧暦:西暦]①立春:1(正)月節:2月4日頃⇒②雨水(うすい):1(正)月中:2月19日頃⇒③啓蟄(けいちつ):2月節:3月5日頃⇒④春分:2月中:3月21日頃⇒⑤清明(せいめい):3月節:4月5日頃⇒⑥穀雨(こくう):3月中:4月20日頃⇒⑦立夏
立春は冬至と春分の中間にあたり、昼夜の長さを基準点にして季節を分けるとしたら、この日から立夏の一日前までが春になります。
春分は二十四節気の中では春のど真ん中に当たり、春らしい時期です。
➍[立春]は期間(15日間)を指すこともあり、2022年の立春を期間として指す場合は…[2月4日(金)~18日(金)]
・期間としての意味もあり、この日から,次の節気の雨水前日迄。
2月4日(金)から次の節気である「雨水(うすい)2月19日(土)」の前日までの期間を「立春」と呼びます。
次の二十四節気の『雨水(うすい:黄経:330度)』は2月19日(土)1時43分です。
雪ではなく雨が降り始め、本格的に氷がゆるんで、雪が解け始め、春らしくなる頃とされます。
「二十四節気」は、古代中国の春秋戦国時代(BC.770~BC.221)に黄河流域で作られた農事を指導するために作られた暦だと言われます。
中国では暦として月の運行に基づいた「太陰暦」が使われていましたが、これだと実際の季節とズレが生まれてしまうため、太陽の運行の軌跡を24等分した「二十四節気」や、それをさらに約5日毎に分割した「七十二候」が作られました。
1年には春夏秋冬4つの季節がありますが、古代中国人はそれをさらにそれぞれが約15日の24の「節気」に分けました。
二十四節気をさらに3つの季節(初侯・次侯・末侯)に分け、約[5日]毎の[候]というものに分け、一年を72の候に分けたものを【七十二候】と言い,それぞれの候にその季節の特徴を表す言葉をつけました。
このようにして,季節の変化をきめ細かくとらえて農事に生かしたのです。
この「二十四節気」は日本では平安時代に取り入れられましたが、これだけでは日本の気候の説明には足りないので、「雑節」(節分・彼岸・八十八夜・入梅・半夏生・土用・二百十日など)というものを設けました。
さらに「七十二候」については江戸時代の天文暦学者:渋川春海が日本の気候に合わせて改訂版を出し、その後明治時代に「略本暦」が出て、それまでの「七十二候」を大幅に変え、現在使われている日本の七十二候はこれが元になっています。
なお2016年に中国の「二十四節気」がユネスコの無形文化遺産に登録されました。
立春の期間の七十二候は以下の通りです。
○(日本)…「(初侯)春風が吹いて川などの氷が解け出し、(次侯)ウグイスがホーホケキョと鳴き始め,(末侯)湖に張った氷が薄くなって,そこから魚が飛び跳ねている頃」
○(中国)…「春風が吹いて川などの氷が解け出し、(次侯)冬籠りの虫が動き始め,(末侯)湖に張った氷が薄くなって,そこから魚が飛び跳ねている頃」という情景です。
⑴第1候(初候)…2/4頃~8頃
○(日本・中国)…『東風解凍(はるかぜこおりをとく)』…冬の乾いた寒い風から暖かい東風(=春の風)に移り,それが川や湖の厚い氷を解かし始める頃。
初候の「東風」とは「こち」とも読み、「春風」を表す代名詞で、春の季語になっています。
陰陽五行思想で春は東を司るので東(寄りの)風と言います。
平安時代の政治家&文人:菅原道真が偽りの告げ口によって九州の太宰府に流されるのですが、京の都を離れる前の下記の歌を歌っています。「東風(こち)吹かば 匂いおこせよ 梅の花 主(あるじ)なしとて 春を忘るな」(春風が吹いたら太宰府まで匂いを届けておくれ、梅の花よ。あるじがいなくなったからと言って咲くのを忘れてはいけないよ)
⑵第2候(次候)…2/9頃~13頃
○(日本)…『黄鴬睍睆(うぐいすなく)』…山里で春を感じさせる鴬が鳴き始める頃。春先に「ホーホケキョ」と優雅にさえずり、春の訪れを告げる鴬は「春告鳥」(はるつげどり)とも呼ばれ、その初音(はつね)を昔から心待ちにしてきました。
○(中国)…「蟄虫始振(ちっちゅう はじめて ふるう)」…冬籠りの虫が動き始める
⑶第3候(末候)…2/14頃~17頃
○(日本・中国)…『魚上氷(うおこおりをいずる)』…暖かい風により、川や湖の水がぬるみ、溶け出し割れた氷の間から、魚が飛び跳ねる頃。
冬の間、水の底でじっとしていた魚たちが、水温が上がってくると、浅い所に移動し、飛び跳ねる様子を表しています。
春先の氷を「薄氷」と呼び、割れて水面に浮いている氷を「浮氷(うきごおり)」などと呼びます。
春らしくなる自然の姿で表現される候は寒さの中の春の足音を感じさせてくれます。
【2】立春の季節を感じるもの…時候の挨拶&俳句
❶立春の季節を感じる言葉
暦の上では旧冬と新春の境い目にあたり、この日から春になりますが、春の始めとはいえ、まだまだ寒さは厳しく、立春は寒さが1番ピークの頃で、立春を越えると、昼が少し延びたことが目立つようになり、気温も僅かずつ上昇し、寒さが少しずつ和らいできて、初めて[春の気配]が現れてきます。
九州や太平洋側の暖かい地方では[梅]が咲き始め、一進一退を繰り返しながら、徐々に暖かくなり、本格的な春になっていきます。
①[立春の季語]
[梅]は「春立つ」「春くる」「立春」「立春大吉」などとともに[立春の季語]になっています。
他にも、立春頃の2月を感じさせるような季語がたくさんあります。
「睦月」「春寒」「余寒」「早春」「初春」「旧正月」「雪解」「バレンタイン」「雛菊」「春菊」「蕗の薹(ふきのとう)」「紅梅」「鶯(うぐいす)」
有名な俳句でも、立春に関係がある季語が使われています。
・「春立ちて まだ九日の 野山かな」…芭蕉
・「音なしに 春こそ来たれ 梅一つ」…召波
・「春立つや 愚の上に又 愚にかへる」…一茶
・「立春の 雪白無垢の 藁家かな」…川端茅舎
・「立春大吉 雪国に雪 ふりしきり」…長谷川櫂
・「春来れば 路傍の石も 光あり」…高浜虚子
②[手紙の時候の挨拶]には…「立春の候」はこの期間中使うことができ、下記のような時候の挨拶がよく使われます。
・「立春の候(こう)」「厳寒の候」「余寒の候」「残雪の候」「春寒の候」「向春の候」「軽暖の候」「梅花の候」「梅鶯の候」「立春のみぎり」
・「早春の候」「春雪の候」「梅鶯の候」などは2月いっぱい使うことができる挨拶です。
上記の言葉が冒頭文で、結びの文には『余寒厳しい時期ですので、お体ご自愛下さい。』と言った寒さ厳しく、体調にお気をつけ下さいという言葉を伝える文章がよく見られます。
立春の候(こう)の候は昔の言葉で、今で言うところの「~です」「~ます」に当たりますので、「立春ですね」「春の始まりですね」と言った意味合いになります。
・寒さをいたわる挨拶状の「寒中見舞い」は立春の前日までで、以降は「余寒見舞い」(2月下旬頃まで)になります。
暦の上では春とはいえ、春が産声をあげたばかりで、まだ寒い日が続きますので、立春以降は「余寒」となります。
季語や時候の挨拶を添えて、季節のご挨拶の手紙を書いてみましょう。
③立春の「季節の花」
⑴[福寿草(フクジュソウ):別名:元日草(ガンジツソウ)]…開花時期:2月上旬~3月下旬…色い花を地際から咲かせる春の花の代表格で、植えっぱなしでも翌年時期が来れば咲いていく多年草です。立春・旧正月の頃に咲くため、縁起が良いということから名付けられました。
⑵[オオイヌノフグリ]…早春~春先…地面に青い小さな花を咲かせます。星の瞳という可愛らしい名前で流通しています。
⑶[黄梅(オウバイ)]…開花時期:1月上旬~3月下旬…黄梅は中国語では迎春花と呼ばれ、旧正月を迎える花として人気があります。「黄梅」という名前は、黄色い梅のような花をつけることが由来だそうですが、梅とは関係がなく、ジャスミンの仲間です。
⑷[椿(ツバキ)]…開花時期:1月中旬~4月下旬…江戸時代から庶民に親しまれる、冬の健気な代表花。ツバキとサザンカは似ていますが、ツバキの方が遅く咲きます。
⑸[プリムラ]…開花時期:12月~4月…早春を伝える花と言われています。
⑹[梅]…開花時期:1月下旬~4月上旬…立春の頃より梅が咲き始め、春の訪れが感じられます。すると、心も身体も人生も徐々に暖かさが花開いていくでしょう。
④[季節の植物]…蕗の薹(フキノトウ)
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