明日から八専！「運勢の波」を乗りこなしましょう♪

7月を迎え,早くも2021年が後半に突入しています。
7月3日(土)から八専（はっせん）という期間に入ります。

八専とは,選日の一つで,日の干支が壬子（甲子から数えて49番目）から癸亥（同60番目）の間の12日間の中に,干支ともに同じ五行となるものが,壬子、甲寅、乙卯、丁巳、己未、庚申、辛酉、癸亥と8日ありますので,八専と総称されています。
もう少し詳しく述べますと,十干と十二支に五行を割り当てますと、干支の気(五行）が重なる日が全部で12日あり,そのうち8日が壬子から癸亥までの12日間に集中していることから,「この期間は特別な期間である」と考えられるようになりました。
同気が重なることを「専一」と言い,それが8日あることから「八専」と言います。
八専の期間には同気の重ならない日が4日あり,これを「八専の間日（まび）」と言います。
【7月度】
日(曜日)…順番…干支(かんし)…気
◎3日(土)…49…壬子(みずのえね)…水水←水の気が重なる
※3日(土)に訪れる干支は「壬子」ですが,この「壬」は水のエレメントであり,「子」は水のエレメントを包んだ十二支です。
●4日(日)…50…癸丑(みずのとうし)…水土…間日
◎5日(月)…51…甲寅(きのえとら)…木木←木の気が重なる
◎6日(火)…52…乙卯(きのとう)…木木←木の気が重なる
●7日(水)…53…丙辰(ひのえたつ)…火土…間日
◎8日(木)…54…丁巳(ひのとみ)…火火←火の気が重なる
●9日(金)…55…戊午(つちのえうま)…土火…間日
◎10日(土)…56…己未(つちのとひつじ)…土土←火の気が重なる
◎11日(日)…57…庚申(かのえさる)…金金←金の気が重なる
◎12日(月)…58…辛酉(かのととり)…金金←金の気が重なる
●13日(火)…59…壬戌(みずのえいぬ)…水土…間日
◎14日(水)…60…癸亥(みずのとい)…水水←水の気が重なる
※干支とは,十干と呼ばれる要素（甲乙丙丁戊己庚辛壬癸の10パターン）,そして十二支（子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12パターン）の組み合わせで,全60パターンから成っています。
※間日とは,十方暮とは異なり,八専の影響は受けないとしています。

では、八専の期間はどんな運勢が訪れるのでしょう？
八専のうち,間日を除く8日間は,「天干てんかん」と「地支：ちし」の上下に同じエレメント(気)が訪れる（比和）ので,物事に勢いがつく期間ということができます。
「壬子」であれば,水のエレメント(気)がとても強くなり、

「甲寅」であれば,木のエレメント(気)がとても強くなるなど、

同じ性質のものが結びつき,特定のエレメント(気)が強くなることで,良いもの(吉)はますますより良い方向(吉)へ、悪いもの(凶)もますますより悪い方向(凶)へと進みやすくなるのです。

このことから、“仲間を得る”“自信や元気が出る”“主張が強まる”
“偏りが出る”といった意味が出てきます。
また,振幅の激しい期間なので,準備を怠らなかった人には良い結果が,場当たり的な対応をした人にはそれなりの結果が訪れます。

古代中国では,すべてのことに良いとされていて,「淮南子(えなんじ)」には「専を以て干支（えと）に従えばすなわち功あり」と記されています。

その後,戦争を司る軍略家の用いられるようになり,築城・軍営・出陣・出兵には適さない日（凶日）とされました。

その後,,棟上げ・家作,植樹,地ならし等の建設的な事柄には良く,立ち退き・解体・廃棄等処理的な事柄や婚礼（入籍・結婚式など）,蓄類の売買,針灸には良くない日,神事や仏事も避ける（忌む）日とされました。

また、八専期間中は雨の日が多いと言われ,農家に厄日とされています。

それは,八専始め「壬子＝水と水」と八専終わり「癸亥＝水と水」が水の気が始めと終わりにあるからです。

また八専の入り日が雨ならば,八専中は晴れが多く、反対に入り日が晴れならば,八専中に雨が多いといわれています。

八専の期間中は、天地が朦朧（もうろう）として,人間社会でもバランスが取りづらくなります。

人間関係では些細なことで思わず亀裂が入ったりします。

他にはギャンブルなど,努力が伴わない行動は避けましょう♪

そして,いつの頃からか,凶の性質のみが強調されるようになり,現在では,何事もうまく行かない凶日とされていますが,そんなことはありません。
八専は「波に乗る」ことを誘う期間なので,良い波にはグッと突っ込んでいき、悪い波を感じたら,一歩身を引きましょう♪
八専の期間(7月3日～14日)は「運勢の波」を乗りこなすことを意識してみましょう♪

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【図書館カフェ　ハビロード】の店主
【平井克也】の著書『成功する人は、なぜ宇宙を語るのか。』が
2017年12月13日(水)、【徳間書店↓】から出版されました。