◆【4】❶【天秤座とは?】
①【天秤座】は…12星座の中で唯一、【無生物・無機質】で表される星座です。
②【時期】…天秤座は一年をちょうど半分に分ける【秋分】から始まります。
秋分はちょうど昼と夜の長さが同じになり、一年を半分に分ける日です。
③【左右の天秤でバランスをとる】ように、【正義・バランス・公正】を非常に重要なものと捉え、十二宮の中の調停者です。
「天秤」の形は、バランスをとっている状態が最適で、1つではなく、2つのものを象徴しています。
⑴【正義の女神:アストレイア】は【人の善悪を計るための天秤】を持っていて、それで「調和」をもって、善か悪かを裁きます。
「正義か悪か、調和をもって裁こうとするため」、【優柔不断】になりがちという欠点があり、円満に公平に解決しようとするために、【八方美人】的な状態にもなりがちです。
⑵【古代エジプト】では、人が死んで冥界にいく時、通らなければならない所があり、 そこには門番として【アヌビス神】がいます。
そして、2つのことを聞きます。「生きてるとき喜びをもったか?」「人に喜びを与えたか?」
心臓を天秤にかけ、もう一方には真理の女神マアトの羽根(真実の羽根)が入っています。
魂が罪で重いと傾くようになっていて、その秤の目盛りを見つめるアヌビス、 その先には【冥界の王オシリス】がいます。この様子は、「死者の書」に表わされています。
☆❷【天秤座の性質】
①金星より生まれいずる風の子。
美を愛し、公正を尊び、調和を求め、架け橋となり、慈しみ、心を分かち合う外交的なパートナー。
みんなを取り持ち、自分も動く♪綺麗にバランス、ゆらゆら保つ♪
②二区分:男性(陽)…積極的で行動的。
③三要素:性質:活動宮…社交面で強く発揮され、一番の社交的な星。
④四元素(火土風水エレメント):
⑴「風」で、頭を使って、論理的に問題を解決することを好みます。…思考・知性を象徴。
⑵風のエレメントである天秤座の人達は、自由で美しいものを見分けるセンスを持っています。
⑶風の星座なので「広く浅く」をモットーにします。
⑤【天秤座の支配星(=縁の深い惑星)】は…【金星】
とても華やかで洗練され、美的感覚に優れ、知性を社交や美意識に費やすのが天秤座です。
彼らの美意識は自分を見失うほど行き過ぎることがないのは、そもそもの根本的な性質が天秤=バランスであるためです。
金星は、【愛と美(・芸術)の女神】でもあり、【男女の惹かれあい】(身体的快楽)も象徴する星です。
金星は、夕暮れの後、一番最初に光り輝き見えることが多い星で、明け方にも、はじめに見える星です。
このことから、昔、古代の占星術師は、2つの星があると思い、宵の空の星は「女性」、明け方の星は「男性」とあてはめていたのです。
・【メイン テーマ】『正義と識別』…「あなたがジャッジされないように、ジャッジするなかれ」。自己受容を通してジャッジすることを手放し、思いやりがより大きな識別とバランスをもたらす。
・【アファメーション】『私は生命の法則を理解し、そして私は成長します。』(私は光の法則とそれらがいかに私の成長に適しているかを理解します)
・【キーワード】私はバランスをとります( I balance:我は均衡させる)
・【エネルギーの方向】…バランス感覚、優雅さ、社交性、協調性、良識
・【才能・資質】…調和的、比較能力、美的
・【適正職業】…弁護士、ファッション関係、外交官、美容師、芸術関係、水商売、極端な仕事には不適
☆❸【天秤座の特徴】
☆①【天秤座のテーマ】
⑴天秤座は、12サイン中7番目・折り返し地点のサインです。
牡羊座から始まった12星座は、先月の乙女座で「半分」までやってきました。
ⅰ蟹座のテーマ…「身近な人と生活・喜怒哀楽を共にすること」
ⅱ獅子座のテーマ…「自己主張」…「心の底から燃え上がり、輝き、楽しむこと」
ⅲ乙女座のテーマ…「内面に向いた自己の意識」…獅子座で上っていたステージから一旦降り、「ステージの後の反省会」をやること。
(乙女座(処女宮)は12サインの6番目で、前半6サインの最後に当たり、夏の3サインの最後にも当たります。)
乙女座までの6つの星座は、主に個人の成長がテーマで、【自分個人の資質を磨く】時期でした。
しかし、後半の天秤座からは、自分から外の世界へと働きかけていき、内から外へ羽ばたく時期なので、【自分を周りや社会の中で磨く】ということを意識してみましょう。
⑵天秤座からは【社会性や他者との関わり】がテーマになります。
【天秤座から先の星座で学ぶこと】は”自分以外の「他者」や「世界」との関わり合い”で、「自分と他者とのバランスをとりながら、社会で生きていく」というのが【本質的なテーマ】というわけです。
ⅰ)「天秤で釣り合いをとる」ような、つまりは、自分という「個」と反対となる「対極の存在と出会う」ことで、学びをしていきます。
・そのことから、他者を観察し、関心を持ち、争い事の調停をし、常に【公平】で完璧を求めます。
・【他者との係わり合い】の中で、マナーやモラルについて学んでいく時期でもあります。
ⅱ)天秤座は【「赦し」を学ぶ事で自己を成長させていく】ことがテーマです。
・対極のもの、反対のものと出会うことで、学んでいきます。
また、許しも学びます。相手を許すことによって、自分を許すことを学んでいくのです。
そのことによって意識が成長していきます。
前半6星座は、自分の内面に関係していますが、天秤座からの後半6星座は、他者や世界とのかかわりに関係があります。
このため、天秤座は、自分自身のことのみにとどまらず、他者とのバランスをとっていくことができるのです。
☆❹【天秤座(太陽&月星座)の方の性格】
①【性格】天秤座は平和に暮らすことを好み、真実がどうでも常に調和を優先し、自分に対する身内の関わりを大事にします。
・他人をよく理解しようとするので、それが行き過ぎると、他人に影響されすぎて、【優柔不断】になってしまうこともあります。
・いつも周りの【調和】を大切にし、【常に他人を優先してしまいがち】ですなので、時には、自分の心にも目を向けてあげましょう。
・自分自身は傷つかないように、一方では、キープして残したまま、その価値観を通して、他人の中に入って行こうとする星座です。
②【長所】…【調和的・楽天的・洗練されている】
・状況がどうあれ、とても【調和】を保ち、外交的です。黄道十二宮の中でも最もバランスの取れた星座の1つです。そのため、とても魅力的で、協調的です。
・何者にも束縛されず、【自由に生きたい】という願望があり、本当に好きなことだけをしたいという気持ちがあります。
・金星の影響から、美しさに対するこだわりが人一倍あり、洋服や食べ物、住環境を初め、様々な美しいものに興味を持ち、自分自身を美しく、魅力的に保つ努力も惜しみません。
③【短所】…【人に影響されやすい・優柔不断・軽薄】
・【優柔不断】な人が多く、自分の考えの正当性や自分の価値を疑い、そのため、【個性の強い人の影響を受けやすくなっています】。
・相手が期待する自分で対応できるウエイトが大きいと言う性質が悪く出ると、【八方美人】に見えたり、結局自分自身の本音は何なのか、相手からも自分からも不鮮明になってきます。
(素の自分はあまりモロ出しにしないで、相手、TPO、自分なりの有利不利にあわせて演出したり、変化させたりして対応できます。)
・エゴイストな傾向がしばしば表に現れます。
・ジャッジする傾向があるので、両方を知り、バランスをとることが天秤座にとって重要です。
④【仕事】…天秤座は一番【社交的】で、【パートナーシップ】のハウスです。
⑴【バランス感覚】を持ち、魅力的な【社交術】で、優れた【外交手腕】を発揮します。
・友人や仕事仲間、幅広い年齢層といった様々な人と広く浅く、楽しく、打ち解けることができ、交際していき、観察したり、取り持ったりをします。
・仲裁が非常にうまく、機転と分別ある行動をとることができます。
・退屈な状況も常にうまく切り抜けることができ、感受性の強いこの人にとって、逃避は安全弁なのです。
・外向思考で、外に対しては自分の方から積極的に動き、バランス感覚も良く、公平な目で物を見れて、第一印象やお付き合い初期のお付き合いはとてもしやすく、楽です。
⑵【直感的なタイプ】で、物事を美しく飾るためなら、戦略的に嘘もつき、できるだけ早く目的に到達させます。
・こういう状況でも、少しでも辻褄を合わせ、完全に面目を失わないよう用心しています。
・この【「風」の星座】は、争いを避けつつも、うんざりした状況なら、自分をフェードアウトさせることもします。
・楽に仲裁の役割を果たせるのに、問題を解決することよりも、むしろ問題をはぐらかします。
⑤コミュニケーションをはかるというよりも、【「個」と「個」のつながり】を大切にしようとし、【調和】をはかろうとします。
社会では【調和や協調】が必要になりますが、この調和が天秤座のもつ魂の性質です。
天秤座の人は「自我」がはっきりしてきた時期にあたるため、自分は自分といった「個人主義」であり、【自己中心的】になりがちで、他者に興味がないという傾向もあります。
つまり、「自分でない他者」とどう調和をとるかという「社会」的なことがテーマになるわけです。
また、恋愛は確かに【個】でするものですが、結婚となると、その人個人のバックグラウンドの社会も結びついてきます。
⑥【季節の始まり】を表し、物事を新しく始めることが得意です。今いる場所、自分中心の世界から一歩踏み出してみましょう。
季節が変わったのですから、【これまでの三ヶ月とは違うことをしてみましょう】。
⑦『人と分かり合うこと』が【天秤・蠍・射手と続く秋の三サイン】の大きなテーマですが、中でも天秤座は『話してわかる』ことを重要視します。
⑴天秤座は優れた話し手で、素晴らしい識別力と正義感があり、バランス感覚を持っています。過去の体系について、特に宗教についてよく知っています。
同時に未来への方向性も有しています。無視無欲で行動します。優しい人で、リーダーの素質も持っています。
この人のユーモアのセンスや歓びは、周囲にいる人々にも伝わり、人生が差し出してくれるものに感謝しています。
⑵外に出て、人と会って、話をしましょう。天秤座は「ことば」「コミュニケーション」を大事にします。
天秤座の「対話」スタイルは「まず自分を主張する(牡羊座スタイル)」ではなく、「まず相手の主張を聞く」。
これは「自分の意見を言わない」ではなく、順番として「まず相手」、「それから自分」というように交互にお話を進めていくということです。
このように、天秤座のキーワードは「調和」、「人間関係」、特に「個人と個人の結びつき」、「パートナーシップ」です。